~忽ち彼女は猛然として、図太い、大胆な表情を湛え、どしんと私の背中の上へ跨がりながら、
「さ、これでいいか」
と男のような口調で云いました。
「うん、それでいい」
「これから何でも云うことを聴くか」
「うん、聴く」
「あたしが要るだけ、いくらでもお金を出すか」
「出す」
「あたしに好きな事をさせるか、一々干渉なんかしないか」
「しない」
「あたしのことを「ナオミ」なんて呼びつけにしないで、「ナオミさん」と呼ぶか」
「呼ぶ」
「きっとか」
「きっと」
「よし、じゃあ馬でなく、人間扱いにして上げる、可哀そうだから。ーーー」
そして私とナオミとは、シャボンだらけになりました。
・・・・・・・・・






谷崎潤一郎著「痴人の愛」。

終盤の容易に読める展開(穣治の顛末)には爆笑です。
またこんな風に堕ちていった穣治が、地の文で己の過去をとても客観的に語っているというのが最高に面白い。



自分で引き取って、自分の好みに育てた小娘ナオミの肉体に心を奪われ、果ては人生までも奪われてしまう程に翻弄される。
そしてその出来事を穣治が読者に紹介するという形で書かれた形態(それも客観的に)。

穣治がナオミにそうだったように、僕も谷崎潤一郎の感性に屈服しました。



モスバーガーで読了する本じゃなかった(笑
帰ったら「肉体の悪魔」を読もうっと。
思い付いた事をただ順番に記す。
恐らく見にくい。
でも今回はあえて変換作業を行わず、ただ思い付いた事を記していく。






否定する。
肯定したいからだ。

ブラビのタイミングじゃないが、人それぞれなのだ。
燃費の悪さ、効率の悪さがそのまま「悪い」に繋がるとは限らない。
それを忘れてはいけない。
常にエンジンフル稼働で効率の良い創造をする人はそれで良い。
但し、ペースの遅い人もそれで良い。
しかしペースの遅い人は、それを言い訳に使ってはならない。

正論であれば良いとは言えず、それを相手に共感、感動してもらえなければいけないという。
但しいきなり本意を伝えるのではなく、まず思いきり注目させて(場合によっては否定して)、相手にその事柄について考えさせる間が必要である。
そして相手が思考をまとめてからが、又は深い思考を始めてからが肯定、そして感動への道である。
いきなりの過程を飛ばした共感狙いのプレゼンはいけない。
こちらの感覚を相手に与えるのが目的ではないのだ。
目的は「より素敵な感覚を共に持つ事」だ。
その瞬間相手がいて議論の時間がある時点でこちらの意見もまだ発展途上なのだから、こちらの意見も提案なのだ。
そういう話をしたい相手という事は「(より)好きになりたい相手」なのだから、まだ余地はあるのだ。
自分の正義を信じるのも勿論大切だが、刻々と変化する「今」に合っているかどうか確かめなくてはならない。
寧ろ大切だからこそ常に確認するのだ。
何時、何処に出しても恥ずかしくない正義かどうか。
いきなり共感と感動を求めてプレゼンしてしまうと、いくら正しく正義であっても相手は身体で納得してくれない。
じっくり考える時間を与えなくてはならない。
特に日本人は気を遣って、深く納得せずに相手に同調してしまうきらいがある。
だから間がいるのだ。

僕の目標は「こういう感性の人間を増やす事」ではなく、「深く豊かな思考をする人間を増やす事」なんだ。
素晴らしい結果なんて、素晴らしい過程を求めれば出てくるのだ。

自分が「深く豊かな思考をする人間」になる為に、周りからそういう人間になってもらう。
俺が素敵になる為に世間よ素敵になってくれ、とそういう話なのだ。

いざ進め、自分に都合の良い世界を目指して。






思った事をただ記していったらとんでもなく見にくくなった(笑)
そして主観だけだから全文末が断定的で偉そうだ(断定)
やはり客観性、変換作業は必要なんだなあ。
それは人間の素敵な能力だと思う。
上の文章、自分でも読んでいて少し不愉快になる(笑)
誰よりも自分を愉快にしたい。
そんな文章を目指して、精進。
失敗は何もしない事。



ちゃんと行動を起こせた。
やるぞと気合いを入れるんじゃなくて、やろうと思った瞬間にやる。
モチベーションとか、ヴォルテージとか関係無い。
ただ、やる。



失敗はしなかった。
但し上手くはいかなかった。
自分の想いを伝える事を最優先して相手を思いやっていなかった。
それじゃあ駄目だ。
最優先させるべきは、相手の気持ち。
相手の気持ちになれば今度の行動にまずい箇所がある事は解る筈だ。
事実解った。
解ったのに自分勝手になって、それを重要視しなかった。
最重要事項なのにだ。
それは最早意図した暴力。
思いやりを忘れるな。
相手が好きなんだろ。



その点で失敗しているのが行動を起こしている最中に、よく解った。
だからすぐに退いた。
用意していたプランを全部やめた。
というか、とてもじゃないが続けられなかった。
僕は相手を思いやっていない。
相手はそんな僕を思いやってくださっている。
泣きそうになった。



相手の方はさらに、機会をくださった。
思いやりの欠片もない僕にだ。
僕が素敵だと信じた方は、僕如きが思う以上に素敵だった。



僕に出来る事は頂いた機会を素晴らしい時間にする事だと思う。
その機会が来るまで、自分の精度を必至に上げていよう。
そしてとにかく相手に喜んでもらえるよう行動しよう。



九割が上手くいったって意味が無い。
十割だ。
今日の失敗も遣って、次回十割を叩き出す。






しかし、なんだ。
神経使いすぎてフラフラする。
三半規管のさの字の一画目も無いくらいに。

寝よ。