ひさしぶりに深夜の散歩に出ました。
あの寒い真冬に、ジャケットだけで外を歩いていたというのに、今日は下着までつけて歩きました。
全裸の男の人を見た工事現場のマンションはほとんど完成していました。ときどき、坂の上から露出していた道を下の遊歩道から見上げました。下から見るとその場所は想像以上に明るいのです。あの場所にノーパンでミニの私がお尻をフェンスに押しつけて立っていたのですから、きっと、白いお尻とその割れた部分は、はっきりと見えたはずです。そこにノーパンで立つ私を空想しながら、しばらく、ぼんやりと眺めていました。あたたかくなって来たのに、桜も綺麗なのに、人はありませんでした。その奥にある公園のブランコには全裸で乗ったことがあります。
さらに歩いてファミレスまで行きました。ドリンクバーだけを注文して、駐車場のほうを見ていました。あそこを全裸で横切ったら、この席にいる人はどう思うだろうと想像していました。
のんびりとした深夜の散歩です。でも、これはこれで楽しいものです。最後に桜並木を通って帰ります。見事な深夜の桜なのに、そこにも人はいませんでした。今なら、家から全裸で出て、この桜並木を走れるかもしれない、そんなことを考えながら、それでも何もせずに家にもどりました。