NO SKIN OFF MY ASS | THE SWINDLE CONTINUES

NO SKIN OFF MY ASS

将来ハゲるなら確実にMっパゲです。
木下シンヤ28歳、好きなハゲはニコラス・ケイジ。


(広義での)パンク映画といえば何を思い浮かべますか?
そんなもん「ザ・グレート・ロックンロール・スウィンドル」に決まってますが、それは当たり前すぎるので…

量産型パンクスにアンケートでも取ろうもんなら、「時計じかけのオレンジ」は大人気でしょう。
これに関しては説明不要ですが、個人的にはパンク映画というより大好きなキューブリック監督作品の1つ。
メジャーどころだと「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」や「ベルベット・ゴールドマイン」あたりも挙がるでしょう。
アングラなところだとブルース・ラ・ブルース監督作品ですかね。「スーパー8 1/2」や「ハスラーホワイト」など。

日本作品に限れば、これはもう誰が何と言おうと石井聰亙監督作品の「狂い咲きサンダーロード」と「爆裂都市」。
パンク映画としては異論を受け付ける隙もない完璧な作品ですね。
偏った目線では「太陽を盗んだ男」なんかも。そもそも単純に映画として名作。

と、色々あるわけですが、今日言いたいのはそういうありきたりの作品ではない。
東宝たのきんスーパーヒットシリーズ第4弾ハイティーン・ブギでございます!

ここまでで意味の分からないアナタ、正解です(笑)
何故なら本来これはパンク映画でも何でもない。たのきんトリオ主演のアイドル映画です。
では何故ここに挙げたのか…かつて雑誌BURSTで紹介された記事があまりにも印象的だったのです。
その記事を元に、自分なりの解釈を踏まえて記してみたいなと。

詳しいあらすじは置いといて、主人公(マッチ)は暴走族のリーダー。
しかし不良ファッションにも、いや不良ファッションだからこそ幾多のルールが存在し、監督はそんなもん知る由もない。
そこでストーリー展開に合わせ、ロック系の不良にする方向でスタイリストに丸投げ。
が…この頃の(今もだけど)スタイリストというのはパンクス出身が紛れている可能性が高い。
そんな輩がそんなリクエストを得れば、興奮して好き勝手に暴走するのは目に見えている(楽しそう)。

ストーリー終盤のロックコンテストに出場した翔は、目を疑うようなファッションでステージに上がる。
BOY LONDONらしきジップジャケットに、同じくBOYのジップジーンズ。更にTシャツはディスチャージの三面ドクロ(!)
これだけでも凄まじいのに、ヨッちゃんはバズコックス、トシちゃんはキリング・ジョークのTシャツ(!!)
格好だけ見ればかなり気合いの入ったパンクスなのに、彼らはたのきんトリオなんです。
これをパンク映画と言わず何と言う!

80年代のA STORE ROBOTやBOY LONDONやBLACKなどの存在が顕著に出てると言っても過言ではない作品…
それが「ハイティーン・ブギ」なのです!!

THE SWINDLE CONTINUES-20100917ディスチャージ