ということで、前回に引き続き農薬のお話をしていきたいと思います!
前回のブログはこちら
前回のブログでは残留農薬の怖さについてお話をさせてもらいました、もう一つ大きな問題が「殺しすぎ」問題
よーく考えればわかることなんですが、植物が生きるためには多くの虫、菌などの微生物の力が不可欠。
分かりやすいところで言えばミツバチです!
ミツバチが受粉を手伝ってくれることで、植物は実をつけることができるわけです。
でも、農薬は虫を殺す薬。
ミツバチももちろんこの薬の害はうけてしまい、世界中でCCD(蜂群崩壊症候群)という蜂コロニーが全滅する!という問題がおきてしまっているんですよね。
それ以外にも多くの微生物が植物のそばにいて、共生をしています。
例えば根っこの周りの微生物。菌根菌とか呼ばれるこの微生物は、根っこ周りで生活をしてて、植物の根に栄養を届ける仕事をしています。
んで、植物が成長することでその根っこから栄養をもらう。
これが微生物と植物の共生です!!
他にも植物が病気になるのを防ぐ菌とか、土壌を豊かにする微生物とかいっぱい生き物が土の中にはあふれています。
菌、藻、微生物、昆虫、鳥、動物、そして植物。
こうやってすべての生き物がお互いを支えあうからこそ栄養価の高い野菜が育つんです
でも、農薬ってこれをすべて終わらせる行為。
虫を殺し、菌を殺し、結果鳥や動物もいなくなる。
微生物から栄養をもらえなくなった植物は成長できないので化学肥料をまく。
あ。ちなみに化学肥料を与える一番の目的は「窒素」を補給すること。
タンパク質を作るうえで欠かせない窒素が不足すると植物は大きく成長できないから、土に窒素を与える。
本当は微生物が程よく窒素を与えてくれるのに、それができないからどーーんって窒素を与える。
ここで面白いのが、窒素過剰の野菜は害虫の餌食になりやすいってこと。
虫が寄ってくる
↓
農薬使う
↓
微生物死ぬ
↓
化学肥料で窒素補充
↓
虫がまた増える
↓
農薬
・
・
・
きりがない!!
でも、日本はこの農薬使用量が世界第3位!
野菜の栄養が減っていることが問題になってますが、これがその真相。
ちなみに日本が諸外国よりも農薬を使う一つの理由がお米。
お米って、斑点米という黒いお米の割合で値段が大きく変わります。
結
構厳しいルールで、1等米は1000粒中1粒まで、2等米は1000粒中3粒まで・・・
だから、農家さんは斑点米がでないように頑張らないといけないんですが、この斑点米の原因がカメムシ。
これをちゃんと対応しないとお米が安くなっちゃうんです
いまもし日本から農薬がなくなったら・・・?
どうなるんですかね?
多分お野菜の値段がすごく上がってしまい、農家を続けていく人も少なくなってしまい・・・きっと食料危機に陥るでしょう。
遺伝子組み換え作物もそう。
豚とか牛のエサとして使われるトウモロコシや大豆は遺伝子組み換えもことが多いようですが、それもやめたら飼料の値段が上がっちゃう・・・
だからすぐになくすなんて無理だし、農薬があることのメリットってすごいと思うんです。
だけどそこで発生するデメリットも知っておいてもらいたいし、知っておかないといけないと思う。
8月15日にはプロラボファームからインスタライブを行いますので、そちらもお楽しみに
これからもいろんなことを勉強して、みなさんにもちゃんとお伝えできるように頑張ろう!って思ってます!
シンヤ先生のプロフィールはこちら
https://ameblo.jp/shinya-sensei/entry-12597828702.html