今回のNew York生活で自分でも驚いたのは、ほぼ毎朝ジョギングしていたこと。

 

 


海外に行ってジョギングなんかほとんどしないんだけど、気候も良いし、今回はハドソン川まで歩いて2分の立地に住んでいたので走らないほうが勿体無いと思い、ジョギングシューズを持参した。1,2回走ったら良いかなって気分だったのに、あまりの気持ちよさにほぼ毎日走った。起きたらハドソン川沿いをジョギングなんてNew Yorkerみたいでしょ?www

 



海外ドラマに出てくるような細いシュッとしたアメリカ人なんてどこにいるんだろ?と思ってましたww
見たことないと。でも、居ましたこの地区に。シュッとした細めのスーツでハイヒール、髪をひっつめてサングラス、スムージー片手にサラダだけのランチをするようなアメリカ人がこの地区にはわんさか。ヨガマットを背負って歩いてる人もたくさん。

そんなセレブなNew Yorkerたちと一緒に毎朝ジョギング。公園で一緒にヨガもやりましたよ。
はぁぁ、、セレブ!!www




さて、舞台の話。
New Yorkに着いて早々に観た芝居は
『Angels in America』

10年くらい前に日本でもやっていた大好きだったドラマの舞台化。
Part1とPart2に別れてて、両公演観たら8時間超えっ!
絶対観たい!時差ボケなんてしてる場合じゃ無い!と思っていたが、チケットが猛烈に手に入らなかった。。。
それがなんとPart1のチケットがLotteryで当たった!!!僕、こういう運はめっちゃいいんです。
その日の夜公演がPart2だったんだけど、流石に当たらずキャンセル待ちをしていた。
キャンセル待ちの列には10人くらいの人たち。

すると…

突然通りすがりのおじさんがチケットを一枚出して「これあげるよ!」と。

え!!!???チケットくれるってある!!!???

差し出されたチケットに驚き
「え?俺がもらっていいの??」

と言うと「別に誰でも良いけど一枚しか無いから…」と。

キャンセル待ちの列を見ると僕以外の人はみんな2人や3人で並んでる

「I’m solo!!!!!」

やった!一人旅万歳っ!!
チケットもらったぁぁ!!!
嘘みたいな本当の話!!ミラクル!


席に座ると隣にチケットくれたおじさんが座ってた。実は奥さんが来れなくなったそうでチケットをタダでくれた、というわけ。「君は学生?」と聞かれたので、「僕はツーリスト。俳優をやってるよ、しかも40歳を余裕で超えてるよ」とまで付け加えて言った。
余談だがアメリカだけに限らず海外でよく「学生?」と聞かれる。IDを求められることも多い。アジア人は本当に年齢不詳にみえるらしい。「アホかいな!お前よりおっさんじゃ!」という関西ニュアンスの英語が存在しないことが悔やまれる。余談終わり。
「俳優なんだ!」と隣のおじさんが驚いて続けた言葉に僕は驚かされる。「実は僕の奥さんはBWのアラジンのバイオリニストだよ。」と・・・。そしてそのおじさんはレミゼのドラマー。「ところで、君は日本人?」と突然日本語で聞かれたのでびっくりして「そうだよ」と答えると、「実は僕の奥さんは日本人なんだよ。日本人にチケットが回って良かったよ!」と喜んでくれた。ま、ここからは英語に戻ったけど(笑)で、その流れで「宝塚がNYでやったCHICAGOでドラムを叩いていたのは僕だよ。」と。「ええ!!出演者は知り合いだらけなんだけど!」みたいな話で盛り上がりました。これってすごい縁だよねぇ。。

で、そんなご縁で観られた『Angels in America』。結果、これが今回色々観た中で一番おもしろかった!
本当に観られて良かった!8時間超えの上演時間、時差ボケにも負けず観た甲斐があった!!!
AIDSがまだ死を意味する時代。1980年代後半のお話。「RENT」の少し前かな。抗HIV薬のAZTがまだ金持ちや政治家しか手に入らなかった時代。
この時代のNew Yorkはアーティストがたくさん居て、治安が悪くて、不満だらけで、、だからか物凄くパワフルで好き。
そんな時代に死に直面する若者を中心に、貧富や人種、セクシャリティの差別の物語や「生きる」ということを考えさせられるアメリカがパワフルだった時代のお話。

 

「F○○K you! I'm a prophet!!」

このセリフ死ぬほど笑った。なんて洒落た素敵なセリフなんだろう。この一言がこの作品の雰囲気を象徴してると思った。良いセンスしてるよなぁ・・・。

 

これはミュージカルではなく、いわゆるストレートプレイと呼ばれる舞台。
BWに行ったらもちろんミュージカルが楽しいんだけど、僕はBWでお芝居を観るのも好き。
勉強するつもりなんて無く観てるんだけど、やっぱり役者としていろいろ感じてしまう。
もちろんBWが全て日本のそれより優れているわけではない。
でも、そこにはいつも日本より少し先の演劇観が存在する。

そして日本演劇界が迷走している中、しっかり芯が存在するのもBW。

 

 

そう!俺はこの世界が好きで、芝居が好きでこの仕事をやり続けているんだった。

少しぼんやりしていたスタートを思い出させてくれるのです。
Thank you NY!!

 


 
続きます。
ああぁぁ、こんなペースで書かないから!次でサクッと終わるから!!www

 

 

 

 

ほなまた(^з^)/~~


★NÎRO★