演出家で翻訳家の青井陽治さんが亡くなられました。
アンサンブルの一人に過ぎなかった僕を主役に抜擢してくれた人。
この人が居なかったら今の僕は無かったと思う。
『GODSPELL』
は僕の役者人生のターニングポイントでもあるし、今でもとてもとても大切な作品。
その作品の主役のオーディションで僕を選んでくれたのが青井陽治さんです。
それ以前に、僕のミュージカルデビュー作「アラジン」を観ている人なんて、今の演劇業界では青井さんくらいしかいないと思う。
当初ミュージカルの世界に違和感を感じていた僕に
「ニューヨークに行くならRENTという作品を観て。絶対NÎRO好きだから」と初演のRENTを紹介してくれたのも青井さん。
日本のミュージカル界にロックミュージカルや様々なジャンルのミュージカルを持ち込んだのも青井さんと言っても過言じゃない。
当時、大きなグランドミュージカルが主流だった日本のミュージカル界にオフ・ブロードウェイ作品を多く持ち込んだりしたのも青井さんの功績無くしては語れないだろう。
青井さんが居たから僕はミュージカルの世界に残れたし、今がある。
その後も沢山青井さんの作品をやらせて頂き、ほとんど全ての舞台やLiveにも来てくれた。
来年また出演させてもらう『ラ・カージュ・オ・フォール』の訳詞にも青井さんの名前がある。
日本ミュージカル界にとって偉大な功績を残した人がまた旅立たれました。
哀しい…。
早すぎるよ青井さん!
淋しいよぉ。哀しいよ。
本当に本当に感謝しています。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
新納慎也