『スルース ~探偵~』の稽古の日々です。
毎日猛烈な量のセリフと格闘し、マイロ・ティンドルという青年の心情と向き合い、作品の本質を探り・・・・
最高に楽しいです!!
最近テレビの仕事もさせてもらっていて、久々の舞台。
「舞台が本職だからお手のものでしょ?」
とか言われましたが、いやはや、テレビでも舞台でも、やはり新しい作品と向き合うのは楽しさと難しさがあり、全くお手のものなんかではなく、生みの苦しみを味わっております。
この作品は推理劇でもあるのですが、もっと根深いテーマがあって、その部分も含め役の心情を探ったりして迷宮に入っています・・・ww
この作品は過去に2度映画化されています。
1972年に
アンドリュー・ワイク役を ローレンス・オリヴィエ
マイロ・ティンドル役を マイケル・ケイン
が演じたもの。
そして2007年版では
前作でマイロを演じたマイケル・ケインが アンドリュー・ワイク役を
そして、マイロ・ティンドル役を ジュード・ロウが演じています。
「新納はジョニー・デップやジュード・ロウがやるような役をやれば良い!」
と言われたことがあるけど、それが叶う事になるんだなぁ・・・
ともあれ、この映画版を両方観ました。
特に1972年版はほぼ今回の舞台版と同じ台本。
でもね・・もともとこの作品は舞台作品なので、やっぱり舞台で観るのが一番面白いなと思ったのです。
映画版では色々具現化されていたり説明が増えていたりして分かりやすいんだけど、やはり舞台戯曲なので、舞台で想像力を膨らませながらハラハラドキドキしながら観るのが一番ではないかと。。
下記が公式ストーリー
STORY
マイロ・ティンドルはある日、著名なミステリー作家のアンドリュー・ワイクから呼び出しを受ける。
実はマイロは、アンドリューの妻とひそかに付き合っていたのだ。不倫の追及を受けるものと思っていたマイロだったが、アンドリューは「浪費家の妻にはほとほと困り果てていた」「私にも素敵な愛人がいる」と切り出し、自宅の金庫に保管している宝石を泥棒に扮して盗んで欲しいと言い出した。
宝石には盗難保険がかかっているため、双方に利益があるという言い分であった。
あまりにも虫の良い話だったが、金銭的に厳しいマイロはアンドリューの筋書きどおりに、珍妙な手順で宝石を盗み始めるが。。。
ってな物語の中で生きるマイロくんを演じます。
マイロ=ニイロ
似てる・・・www
このマイロくんを理解しようとニイロが気が狂いそうなほどマイロマイロ言ってます。ニイロが。。。
このマイロがアンドリューに翻弄され、変化していく感じ。
これは、やはり舞台空間で、同じ空気を吸いながら感じて欲しいと思うのですよ。
昨今ではマッピングの技術をふんだんに盛り込んだ作品も多いけど、今回の『スルース ~探偵~』はそういったものが一切ない「ザ・演劇!!」。ワンシュチュエーションのセットでお客様の想像力を掻き立てる様な舞台ならではの構造でお送りします。
そこに登場する人物たちの心情と空気感を一緒に体感してもらいながら、リアルタイムで物語を共に歩んでもらえるという素敵な構造です。
今回は劇場も大きくなく、その濃密な空間を共有するには最高の条件なのです。
つまり、役者が感じている事や息遣いがダイレクトにお客様に伝わると言う事。
演じる側も生半可な役作りではダメだな・・と思っております。
こんな濃密な舞台は久しぶりです。
僕の呼吸一つがお客様に伝わり、作品に影響を与える演劇。
こんな舞台がやりたかった!!
全身全霊で向き合ってます!!
もうすぐ開幕を迎えようとしていますが、初日まで必死に掘り下げたいと思っています。
是非是非観に来て下さいね!!!!
ほなまた(^з^)/~~
★NÎRO★