2年前の同じ日。
僕らは今日と同じ時刻に『ウェディング・シンガー』の幕を開けました。
1幕の最後に地震が起き、公演は中止。
翌日も公演を中止しましたが、僕たちは「こんな時にこそ!」と翌々日から舞台に立ちました。
色んな意見がありました。
色んな思いをしました。
何度も泣きました。
でも、2年経った今日、無事に最後まで上演し、無事に幕が降りました。
この『ウェディングシンガー』という作品が持つ力を一番知ったあの日あの時。
今日またこの作品で3月11日を迎えられたこと、無事に幕を降ろせたこと、お客様の笑顔が見れたこと…。
本当に感謝します。
忘れてはいけない出来事。
でも、前に進まなきゃいけない!
2年前の経験が今の僕を大きく変えました。
舞台に立つと言う事の意味、誇り・・・。
多くの事を学びました。
書きだしたら切りがないんだけど、とにかく僕は今日『ウェディングシンガー』の舞台に立てたことを心の底から嬉しく思いました。
今日も満席のお客様。
皆さん色んな思いで観劇してくれたんでしょうね。
1幕が無事に終わったとき僕ら出演者も「無事に乗り越えたね」と言いました。
楽屋で黙祷もしました。
やはり、特別な日で特別な思いで、特別な作品です。
被災地は未だ復旧もままならないところも多いようですが、みんなで力を合わせて、少しずつ前に進みたいですね・・・。
2年前僕らは募金箱を手作りし、義援金のお願いをしていました。
これが当時の募金箱。
今年も実はロビーに募金箱があります。
僕のLIVEでも未だに募金活動をしています。
何が出来るか分からないけど、出来る事をやって行こうと思っています。
そして、舞台に立ち続けようと・・・。
今年は2年前に中止になった盛岡公演にも行く予定です。
役者が出来る事は限られている・・。
でも、役者にしかできない事もある!
・・・想いを上手く書けない・・・
とにかく、被災地の1日も早い復旧・復興と、被災して亡くなられた方々のご冥福をお祈りしています。
・・・・そして、僕は舞台に立ち続けます!
今日という日に、想いを込めて・・・
3月11日
新納慎也