『Wedding Singer』でジョージがトランペットを吹くシーンがある。
ジョージは基本的にはキーボード担当。でも歌も歌えばタンバリンも叩く。そしてトランペットも。

トランペットを吹くというのは稽古に入ってから知った。でも、このシーンではオーケストラの人が吹いて、僕は吹く真似だけで良いと言われていたので特に練習はしなかった。
「音響の関係で本当に吹いてないって客席にはわからないから」と言う理由。

本番に入って、オケのペットに合わせて吹き真似をしていた。…が、演出の山田さんが予想していた客席の反応とはどうやら違ったらしい。若干盛り上がって欲しかったみたいだが、客席の反応は無かった。
上手く吹いてみたり、下手に吹いてみたりと試行錯誤を繰り返した。結局下手な方がジョージの人柄がチャーミングに見えるということで“下手なトランペットを無理やり吹くジョージ”という事になった。
でも、やはり反応がいまいち…。

で、「やはり実際吹いた方が良いかもね」と言う話しになったが、急に言われて吹けるものではない!
「ま、千秋楽だけでも吹いてみようか?」と言うわけで4,5日前から昼夜の間にオケのトランペット担当の中野さん人に習いだした。産まれて初めてトランペットを吹く。

初めて習った日の夜公演。いつもの様に吹き真似をするつもりが思わず吹いてしまった…。しかも音が出た。「プッ」って…。
音が出てしまったから仕方なく全部吹いた。
吹けた…
拍手喝采!

決して上手くはない!でも上手く吹く必要はないシーン。

産まれて初めてレッスン受けて一時間後の本番で吹いてしまうせっかちな男…。

結局、「吹けるじゃん!」という安易な評価で、実際にトランペットを吹くことになった。

毎日上手くならない程度に少しずつ練習してる。上手くなったら駄目だからね。
トランペットって音が出るまでに時間がかかるんだって。
なのに、比較的すぐ音は出た。
僕は意外な才能を持ち合わせていました。
この調子で棒高跳びとかにも挑戦してみようと思っている今日この頃です。
人間どんな才能を秘めてるかわからないね。

そんなわけで、世間では井上芳雄のギター生演奏が話題みたいだけど、僕だって生演奏なのだっ!
ま、比べ物にならないくらい努力した時間は違うけど…。

オカマのラッパにもご注目あれ!
あ、もちろんキーボードもタンバリンもね。

ラップも歌う、ラッパも吹く、正にオカマのラッパーなのでした。

(^з^)/~~

★NIRO★