キミを想い見上げた空には朧月





音も無く流れる音色が声を奏でる





それは深い闇を湛えて

静かに心に降り積もる







いつか同じ世界に行く時まで

キミは待っていてくれるだろうか







頬を濡らした雫を

月から零れ落ちた優しさが攫っていく







キミを想い仰いだ空は星月夜
銀色の粒が振りまかれた空は
いつかキミと見上げた夜と同じ


その中の小さな光を纏って

キミは空へと旅立ってしまった



もう二度と同じ夜は訪れはしない





キミを想い零した涙は空に消える


風を捕まえようと伸ばした手には

ただ冷たさが残るだけ







空を見上げる度にキミを想うよ

今までもこれからもキミは変わらない


だからどうか幸せでいてください






キミを想い見上げた空には青い海

想いを風に託して空に帰そう
きっとキミに届いているだろう




そして夢から覚めたら

キミがいない世界を生きて行くから


どうか星が眠る場所から見守っていて



キミを想い見上げる空の下で
愛する人の幸せを祈るから






キミを想い瞳に映した世界には
これからの未来が輝いている