太陽と月が決して交わらない様に、
貴方と私が交わる事は無い‥


空と海が同化しない様に、
貴方と私が溶け合う事は無い‥



響き渡る不協和音

関係を壊したのは‥ワタシ
怖くて、仕方なかった
赦される事は無いだろう




貴方を求める想いとは裏腹に、
心は、貴方の存在を殺した
噛み合わない不規則な音色



そうしなければ‥ならなかった
そうする事で、貴方の中にある、
私の存在をリセットさせた‥



出逢ってしまった頃からの必然
抗うなんて、無駄



ワタシの想いは届かない
アナタの想いは手に入らない



折り重なる不協和音



誰よりも好きだったのに
誰よりも残酷な想いで、
アナタへの想いを手離した‥



初めから、好きにならなければ良かった?



好きになれば、なるほど、
肩にのし掛かる重みに耐えられなくなった
重くて、重くて、堪らなかった


もう疲れたの‥愛する事が。
もう苦しかったの‥想う事が。

だから‥手離した‥ただそれだけの事
吐き出される自分の吐息すら、
鬱陶しくて堪らない‥




アナタへの想いの呪縛から、
自由になりたくて、
無になりたくて、
今までの全てを壊した

芽生えた恋心も
優しさも、もう何もかも




プラスでも無く、マイナスでも無く、
真っ白いキャンバスの様に
完全な零に戻そう




崩して、壊して、解放させよう



迷いはない
後悔なんてしない
貴方が望まない限り、
私が貴方と交差する事は無いから‥


求めず、望まず、忘れてしまおう

思い出すら忘れ去ろう
何も要らないから


奏で合う不協和音




それは、悲しみの音色では無く、
ふわりと柔らかく包み込む風

零れ落ちる涙は、
貴方と私が決別した印



それぞれが奏で合い
それぞれ重なり合う音色は、
静かに心に響き渡る‥


様々な想いを込められて‥