亮ちゃん主演の「抱きしめたい」感想です がっつりネタバレですのでお気をつけください
私 本当はこの映画を見に行くつもりはなかったんです 理由はいくつかあるんですが一番は「実話ベースである」こと どうも「本当のおはなし」を元にした映像作品って苦手なんですね これはただの私の趣味嗜好の問題なのですが
加えて「恋愛ドラマ」「最後に片方が亡くなる」 あぁ苦手(笑) というわけで本当に行く気がなかったのですが とっても愛情に満ちたおすすめ文章を読んでしまったので行くことにしたのでした
ものすごく淡々とした映画でした
そういえば おーくらの「100回泣くこと」も淡々としていたな(あちらはフィクションですが)
泣ける映画は嫌いではないですが 泣かせようとする映画はあまり好きではないので だからそういう意味ではとても見やすくてよかった
北川景子さん演じる主人公つかさの人生は本当に波乱万丈で いくらでもドラマティックにしようと思えばできたと思うんですね でもそうしなかった
もともとはドキュメント番組だったそうですが(そして私はそれを見てませんが) それに寄せてきたのかな・・・と感じました
もりあがるシーンをわざと外しているような気すらしました たとえばささやかな「花をプレゼントするシーン」 とか「赤ちゃんができたことを告げるシーン」 結婚式でもキスシーンはなかったし もっといえば最後「なくなるシーン」も
このあたり勝手に「この映画で伝えたいのはそういうことじゃないんだよ」みたいな意図というか 「神の視点」みたいなのを感じたんですね いいことも悪いことも楽しいこともつらいことも 時間とともにただ過ぎていくんだよって
とりあえずつかさ役の北川さんがいい すごいよかった 車いすにのっていても全身から放たれる陽性の前向きさ 神様をけっ飛ばし返そうとずっと前を見ていた本当の彼女はきっとものすごくキラキラしていたんだろうな
エンドロール最後に実際のつかささんの映像が少しだけ流れましたが あのちょっと口角をあげる猫みたいな笑い方 ご本人の笑い方と似ていましたね きっと北川さんが似せたんだろうな
そして何よりも圧巻だったのがリハビリシーン すごい女優魂だわ 本当にすごかった 母親役の風吹ジュンさんも素晴らしかった
私 この映画で基本的に泣かなかったんですが このリハビリシーンだけは涙が出た やっぱりやっぱりお母さんの風吹さんに感情移入してしまった もっといえば意識不明で寝ているつかささんにかける「つかさ いつまで寝てるの」という言葉だけで泣けた
雅己の両親もよかった 國村さんの結婚に反対しまくったために何もいえずお茶を一気飲みして黙って本をおいていく不器用なお父さんの姿もね
まったく真逆な理由でともに反対する二人のご両親の姿が 私も親の立場としてどっちの気持ちもわかるからとっても切なかった でも男同士は喧嘩してて女同士は和気藹々とやってるなんて なんかありそうだよね
亮ちゃん演じる雅己は やはりとても「普通の人」だった もちろんあんなイケメンの普通の人がいるわきゃないんだけど かもしだすものがとっても普通に見える ちゃんとそこで生きている人
ただね まーくんアカン(笑) 元カノのとこでつかさが怒るシーン とってもつかさに同情した 本人の中ではちゃんと確信があって動いているんだろうけど 勝手にいろんなことを決めて動かれたらそりゃふりまわされるほうはたまらないよね (とりあえず元カノのビール瓶のシーンは笑えたが あれ傷害)
二人の恋愛はであって普通にひかれあって付き合う恋愛で もちろん障害という障害(ややこしい)はあるんだけど それをドラマティックに扱わなくてよかった
あと現実として私としてはちょっとつっこむところがあったんだけど そのあたりもリアルな人間の姿なんだろうな
結局2回「神様にけっとばされた」つかささんだったけれど きっと最後の最後まで神様をけっとばしかえそうとしていたんだろうな・・と思えて 映画全編に感じられる彼女のその強さがとってもすがすがしかった
最後のモノローグで雅己の後悔が少し語られたけれど おそらくご本人の雅己さんのその気持ちはこの先一生消えることはないんだろうと思う でも この作品が世にでることで 現実のお話を元にしているけれど「物語」として昇華されたことで 少しでも気持ちが軽くなる一因になれたらいいな と思いました