イイ映画を観た時は、結末よりも何気ないシーンのセリフが印象に残ることが多い。
それは、映画を作った監督の積み重ねてきた人生があったから、生まれる言葉だと思う。
「アバウト・タイム」
監督・脚本リチャード・カーティス(57)
最新作であり、引退作品。
タイムトラベルを通して、かけがえのない今の素晴らしさに気づかせてくれた。登場人物である家族の言葉のひとつひとつに監督のメッセージがあった。あんな親父になりたい。
この方の映画を観た後は、普段の生活が本当にみずみずしく感じる。
「ジャージー・ボーイズ」
監督クリント・イーストウッド(84)
「あの頃に戻るために歌うんだ」
この言葉にしびれた。
かっこよすぎた。
フォーシーズンズの曲と知らずに聴いている名曲が多すぎた。すまん。
オリジナルの「君の瞳に恋してる」も初めて聴いた。圧倒された。こんなにも楽しく、切ないなんて。
「プロミスト・ランド」
監督ガス・ヴァン・サント(62)
「自分は尊厳を持ったまま死ねる。」
名優ハル・ホルブルックの一言が、この映画の肝だと思う。
マット・デイモンの最後のスピーチは、穏やかな田舎町から世界へのメッセージ。
グット・ウィル・ハンティングでガス・ヴァン・サントという人を知って以来、毎回映画を通して色々と教えてもらってる。
最近観た映画が、第一線で映画の歴史を作ってきた監督達なのは偶然とは思えずブログにしてる。
人間五十年、を、こえて生きている方々にしか伝えられない言葉があると思う。やっぱり年の功だ。
「ミッドナイト・イン・パリ」
監督・脚本ウディ・アレン(78)
常に現代を風刺的に、それで人を笑わせられるのはこの方だけ。全作品好きなんだ。
技法とか機械とかも大切だろうけども、最後のさいごは、その人だけの生き様が作品に出てくる。
これらの監督達には、あと100年くらい生きていてほしいと願ってしまう。長生きしてくれたまえ。僕のために。笑