八方池トレッキング | 新和印刷 社員ブログ

八方池トレッキング

総務部の大江です。

昨年夏に、北アルプス・唐松岳登山のことを書かせてもらいましたが、
その行程の1/3ほどにある八方池までは、
本格的な登山装備や登山経験がなくても訪れることができます。

5月24日に、今年の登山シーズン前の足慣らしを兼ねて
行って来ましたのでレポートさせていただきます。

まずは八方尾根スキー場のゴンドラとリフト2本を乗り継ぎます。


八方池山荘に到着。
ここはスキーシーズンも夏山シーズンも通年営業している山荘で、
食事や宿泊ができます。



山荘横には公衆トイレがあるのですが、このような張り紙があります。


街中では普通にアタリマエに使えるトイレも、
このような標高の高い山中にある場合は、
その維持と処理に多大な費用と労力が掛かっているんです。
それはここ北アルプスに限らず、他の山域でも同様です。
利用料を100円とか200円という風に決められている場合と、
ここのように、協力金という形で募金をお願いされる場合があります。

八方池山荘から先はこのような尾根道となります。
これと並行して、距離は伸びるものの歩きやすい木道もあるのですが、
この時期は雪に埋もれてしまって使えません。
6月いっぱいまではこの道を歩くことになります。


八方尾根はケルンがとても多いルートです。
ケルンの存在する意味は前にも書きましたが、
そのひとつは「濃霧や吹雪でルートがわかりづらいときの目印」
もうひとつは「慰霊碑(遭難碑)」です。
この八方ケルンは、1980年12月26日の逗子開成高校山岳部の遭難を機に
再び悲しい遭難事故が起きないように、
との願いを込めて建てられたものでもあります。


この日の目的地である八方池に到着しました。
写真左下がその八方池なのですが、
ご覧の通りまだ雪で覆われています。
この雪解け水が池をつくっているんです。
今の時期(7月)には覆っている雪も融けていると思います。


この日は天候に恵まれたので、有名な白馬三山
(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)が間近に見えました。
この壮大さが写真では伝わらないのが残念。


後立山連峰の主稜線もはっきり見えます。
昨年夏は写真左手の唐松岳まで登ったのですが、
この時期(5月下旬)はまだ雪と氷の世界です。


十分に景色を楽しんだところで戻ります。
ここでも標高は2000mほどあるので、雪がまだたっぷり残ってます。


かなり下りてきました。帰路で目指す八方池山荘はすぐそこ。
眼下には岩岳スキー場、遠くに目をやれば戸隠連峰も見えます。



冒頭でも述べましたが、この八方池までは
本格的な登山装備が無くても、また、
本格的な登山経験がなくても十分に楽しめます。
このように手軽に北アルプスを楽しめるルートは
他にもたくさんありますので、興味あるかたはお声がけください。
ご案内したりお連れしたりできるかもしれません。