『ラーゲリ犬クロの奇跡』という本を読みました。
ラーゲリとは、昔ソ連が作った強制収容所のことをロシア語で言ったものです。
児童文学ですので、戦争のことが分かりやすく書かれていました。
むしろ児童文学の方が安心して読むことができます。
シベリアに抑留された人たちの話があって、
その中に出てくる、クロがどのようにシベリアから日本に渡ってきたか、
が書かれています。
映画『ラーゲリより愛を込めて』が、
去年公開されて、今年のお盆にテレビで放送されました。
お友達に「おすすめよ!観てみて!」と言われていたので
テレビを録画して見ました。
その映画にも出てくる、ラーゲリ犬クロです。
無事に船に乗れたクロが、どのように日本で暮らしたかが描かれていて
良かったね、クロ、と思いました。
映画もとっても良かったです。
私の祖父も戦争を経験したと伝え聞いていたので
こんな感じだったのだろうか、とおもうと涙が止まりませんでした。
(祖父は私の父が5歳の頃亡くなったので、私は会ったことがありません)
軍歴資料のコピーができると人に教えてもらい
手続きをして、祖父の資料を見ることができました。
実は私は祖父の顔も知りません。
資料には、軍隊に入った時の、身体測定の記録があり、
身長は153センチ、体重は40キロと
だいぶ小柄な体型だったようです。
祖父を抱きしめてあげたいと思いました。
そのようなので体型なので、
軍には不向きとなり、一旦家に帰されたようですが、
終戦直前に召集されて、終戦後はソ連の収容所に2年いたそうです。
(シベリアではなかったとわかりました)
祖父の軍歴資料はあまり何も書かれていないのですが、
それでも私の知らなかったことがわかり、
コピーを依頼することができて良かったです。
県の方には「夏は依頼が増えるので時間がかかります」といわれましたが
トータルで1ヶ月くらいで書類を手にする事ができました。
戦争学習は子どもの頃から受けてきましたが
私が聞いてきたのは原爆のことがメインという感じだったように思います。
識子さんの前世の話を聞いて、特攻隊の人のことも戦争だし、
引き揚げの人もそうだし、と、視野が広がりました。
それから、引き揚げしてきた人たちの本も読みました。
『流れる星は生きている』です。
図書館の児童文学のコーナーに置いてあった本を借りて読みました。
作者の藤原ていさんは、幼い子3人を連れて、
北朝鮮から博多港まで引き揚げて、
故郷の長野(上諏訪)まで帰ってきました。
壮絶な体験談ですが、文学作品としても高く評価されて
ずっと読み続けられている本だそうです。
児童用の本は、作者の了解を経て、削除した部分もあると書かれていました。
児童用じゃない、この本を読んだことのある人が
「削除された部分にこそ、人間のドロドロとした部分が描かれているので
大人用も読んだ方がいいですよ」と勧めてもらい、大人用も読みました。
継子を殺してしまった親や、お金に関わる部分が削除されているのかな?
という印象でしたが、他はそのままでした。
地名等当時のままをあえて使っているそうです。
(嫌な思いをされる方もいるそうです)
戦争は、終わったらすぐに今のような生活になった、と
私は錯覚していましたが、
終わっても終わっていないのだとわかりました。
藤原ていさんが博多港に着いた時、
今の私たちの感覚ですと、陸にすぐにでられたと考えますが、
実際は数日間船で過ごさないといけませんでした。
その時の生活が、引き揚げ中の生活と同じで
小さい子どもを連れていると、周りからお荷物のように冷たい目でみられること、
人の本性などが出て、色々な体験をされたようです。
なにより、港にいた、博多の女の人を見て
まるで敗戦国の人にはみえなかった、綺麗にしている姿に衝撃を受けた、という描写が
何とも言えませんでした。
最後家の近くの上諏訪駅まで着きます。
諏訪湖の横を走る汽車の描写は
9月に私も諏訪へ行ったので、リアルに感じることができました。
この本は、昭和20年代に出版されて、すぐにベストセラーになったそうです。
しばらく経ったのち、最近も読まれているそうです。
この本から、人は多くのことを得られるのだと思います。
私は、日本でこのように過酷な状況でも生き抜くことができた人たちがたくさんいたことを誇りに思っていいと思いました。
戦争のことを考えるとエネルギーがいるので
簡単には語れないでしょうが…
でも良い本に出会えました。


























































