テレビはたいていNHKをつけている。
BGMがわり。
色々と用事をしているので、目はバタバタしているが、
耳はテレビの音を拾うこともある。
今日、いつものようにNHK総合。
ふと気付いて目をむけた
テレビに映っていた番組は
NHKスペシャル「寄り添って生きる」
被災者を支援して20年黒田裕子・最期の日々
ふりしぼった言葉
だった。
私が気付いたのはもう最後のほうだったが、
黒田さんの姿が、母の最期と全く一緒だった。
ベットに横たわる姿。
酸素を入れる鼻のチューブ。
細くなった手。
むくんだ足。
こけた頬。
まったく母と同じ。
顔も似ている。
ちょうど一年前とまったく同じ。
これから母は18日間生きて
そして最期を迎えた。
亡くなる2日前に病院に会いに行って
交わした言葉。
感謝の言葉も伝えることができたし、
これから私のしたいことも伝えたし、
なにより母の人生を肯定する言葉をかけることができた。
そして、二人で食べたアイス。
ぽろぽろとこぼす母。
それを拭かせてもらったこと。
私は親孝行ではなかったのではないかな、
そう自分を責めることもあった。
でも、私は十分母のためにした。
孫を見せることができたし、
障がいがある子もいるけどお世話してもらったし。
色々な話を聞いて、「母」という立場だけでない、
一人の人間としての一対一の付き合いができた、そう思う。
母と言うだけでなく、
ひょうきんな地域のおばちゃんであったり、
姉だったり、
妻だったり、
嫁だったり、
親戚のおばさんだったり、
幼馴染と遊ぶ女の子の姿だったり、
働く女性だったり、
祖母であったり、
女子であったり、
おんなであったり、
母としての責任をしっかり守ったり、
病人であったり、
そして死んでいく人であったり。
いろんな母の姿を受け入ることができたから。
「どんなきみでもアイシテイル」
ゆずの「雨のち晴レルヤ」って
ほんと、名曲だな~
番組が終わるというちょうどその時、
塾から長男が帰って来た。
「見てん、おばあちゃんに似とるよ」
そう言った以降は黒田さんの映像が流れなかった。
「あ、この人知っとるよ。
このまえニュースで言ってた。
震災の支援をしよった人やろ?」
「え~何で知っとるん??」
「だって、ニュースで言いよったもん。あーそうそう、この人」
子どもって、ほんと、素晴らしいな~
柔らかい感性
記憶力
母もそんな感覚をよく長男に教えていたもんな~
私も教えて貰ってたな~
番組の最後に
黒田さんの直筆メッセージをもらった、
というおばあちゃんが
そのメッセージカードを手にして泣いていた。
「おばあちゃん黒田さんのこと、好きだったもんね~」
職員さんがそう声をかけていた。
このメッセージ、
心にとどめよう。
「人生の旅の荷物は夢ひとつ」
これは、再放送、チェックですね!!!
きっとすぐにあるでしょう。