東京最終日。
あちこちウロウロして、無事空港へ向かうことに。
東京駅のロッカーに荷物を置いていたので、一旦東京へ。
荷物を取ってから品川へ向かう。
旅行のパックで、京急の品川ー空港間の交通費クーポンがついていたので経済的。


途中浜松町から、ベビーカーを押した一家が入ってきた。
お父さんお母さん、年中らしきお兄ちゃん、そして二歳くらいの妹ちゃん。
あーこれくらいが一番大変だよね~そう思って見ていたら、入ってきて早々お「やった~席が空いてる!座ろ!!」チョコンとお兄ちゃんが座った。
私の立っている前に、一人分空いてたのだ。

「こら、静かにしなさい!」とお母さん。

全然うるさくないよ、そう勉強してきたばかり。
早稲田大学の偉い先生が言ってたよ、国連でキミの子どもらしさの権利は保障されてるって!そのままで良いよ!!って。

現代は子どもへの許容範囲が狭くなってきている、そう習った。
公園で遊ぶ子どもの声も騒音と言われてしまう時代だけど、
でも、子どもってく大きな声でしゃべるものだ!
子どもへの許容範囲、子育てを終えた人でさえ狭いという。
そんな世間を気にして、親自身も子どもへ、大人しく、大人のような振る舞いを求めている人もいる。

このたった数秒にのやりとりを見て、
彼をフォローしたいな、そう思った。

だって、彼は家族と離れて座っている
妹に手がかかるから、両親二人とも妹につきっきり。
彼はとっても偉いよ、一人でおとなしく座っているんだから
いつも我慢してるんだよね、
せっかくお出かけしたのに、そこでも我慢かい、ちぇっ
シュンとしている顔に、そんな気持ちが読み取れる。


彼はすぐに席を立った。
静かにしなさいって、言われた、罰として立つのかな…


するとお母さん
「こら、座るの?立つの?どっちかにしなさい!」
年中さんって4才くらい。
そんな小さな子どもに、
ちょっと高すぎる要求じゃないかな~(^◇^;)

発達障害の子どもを持つと、
普通と言われる子って、
ほんとタフだな~と思う。
結構要求されてるよね。小さいのに。


お兄ちゃんは、結局また座った。
シュンとしている。


これはもう、なんとしても、声をかけたい、
そう思って、彼の持っていた飛行機を指差した。
「飛行機、乗ったの?」
「 うん!」
「良かったね~」

しばらく、隣に座っている大学生のお兄ちゃんのスマホの画面をじっと見ていた、小さなお兄ちゃん。

田町についた時、お兄ちゃんが急に、
「ねえ、お父さん、お母さん」
呼びかけた。
「うん?!」とお父さん。


私が遮っているような形になっているので、お兄ちゃんから両親がみえるように、つり革を持っていた手を離す。

「すき」

小さなお兄ちゃんはそう言った。

え、どの文脈でその言葉?!
お兄ちゃんの心の動きが気になった。
両親のほうをみて、私はニッコリ。
でも、涙が出てしまった。


一瞬で、自分の両親の顔、
自分の子供達の顔が浮かんだ。

いかんいかん、おばちゃんは最近涙腺が弱くなってね~いかんね~
周りに気づかれないようフキフキ
いや、気づかれても良いんだけどね。

嬉し涙。


そうそう、泣いてもいられない、
私には最後にしたいことがある。
品川で降りる直前に彼に伝えたい言葉があったから。

その時がきた。

「電車、座れて良かったね」
「うん!」
私はこっそり伝えて、そっと降りるつもりだった。

出口のほうに背を向けていたので、くるりと向いた時
「すみません、うちの子に構っていただいて」
お母さんから声をかけられた。
「いいえ~お父さんお母さん好きって言うなんて、スゴイですね(#^.^#)上手に子育てをされているんですね」

おもわずオマケの一言だったかな、そう思ったけど、まあお母さんにも伝えることができて良かった。
だって、本当に上手だと思うもん。
こんなに子どもらしいって、良いことだと、二日間たっぷり勉強したあとだったから。


小さなお兄ちゃんが幸せになるには、お兄ちゃんに知らないおばちゃんからでも声をかけられるのも大事だけど、お父さんお母さんが余裕がない時期とはいえ、一回でも多くお兄ちゃんに優しくなれるのが、一番お兄ちゃんにとって必要なことだよね。
そのお手伝いになれたかな?


放課後等デイサービスの指導員という立場でもある私。
保護者支援の大切さも教えてもらったばかり。
いくら保護者を責めても子どもが幸せにならない。
反対に「あなたのせいで怒られたじゃない」としわ寄せがくるだけ。悪循環(; ̄ェ ̄)



子育てって色々な段階があるから、私もまだまだヒヨッ子。
でも、今まで私が経験したことなら話すことは出来るから、どんどん伝えていきたいし、必要な言葉をかけてあげたい。子供達に。保護者に。
街ゆくおばちゃんとして~