もうそろそろ、セミの声も聞こえなくなり、

変わって鈴虫の声が。

そんな季節になってきた。


 

今日、マンションの通路に、セミが落ちていた。

「まだセミ頑張っていたんだ」

小さいので、ひぐらしだとわかった。


 

ゴミ箱に捨てるのもなんなので、

マンションの外の花壇の土の上にもで持って行こうと思い、

セミの羽をつかんだ。

 

セミを触るなんて、子どもの時以来。

というか、子どもの時もそんなに触ったことなんてなかったな~

そう思いながら、まじまじと眺めた。


 

エレベーターのボタンを押して、来るのをまつ。

ちょうど夕日を背にしていたので、

セミの羽に夕日があたる。

当たった角度で、羽が金色になっていた。

(夕方に見つけることができてよかった)


 

こんな小さなものを、もし工作でつくろうとしたら、

難しいだろうな~

と思った。

羽の薄さ、葉脈のような形、

ほんと、セミもよくできているよな~

キレイだった。

セミを作ったのは、神様?

すごいよな~

 


 

そんなことを思いながら外の花壇に着くと、

 

おもむろに、ぽいっと無意識に置いてしまった。

 

 

「おいおいおい」

誰かにつっこまれた。

 

ハッと気づく。

「あら、土に埋めたほうがいいかな」


 

私は、セミの羽の美しさに見とれて、

ずっと見ていたいと思っていた。

この美しさが永遠に続けば。と。

でも、それは無理だろう。、

 

そう思った時、急にむなしさから

ぽいっと置くという冷たく扱ってしまった。


 

いや、私ははじめ、このセミが死んで、コンクリートの廊下にずっと置かれているよりも

生き物として、土に還ることができたほうがいいと思って、

花壇へと思っていた。

 

美しさへ目がいきすぎてしまった。

 

自分の感性を優先させて、

最初に思った自分の考えを忘れてしまった。


 

すぐに花壇に引き返し、

穴を掘ってセミを入れ、

上から土をかけた。


 

そうすると、自分が納得した。

すっきりした。



 

もう、ちょっと油断すると、

始めになにを思っていて行動したかを忘れてしまうんだからな~

わたしったら、忘れんぼ(^_^;)


 

こんなくせがあるって、

しっかり覚えとこう。