2021/06/18
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S子ちゃん一家は…
横浜の北部
港北ニュータウンに越した
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*時の名物市長…飛鳥田一雄氏の元計画裁定された*
*横浜市六大事業*
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あたしの住む街は都会の
ど真ん中
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首都高速が校舎の窓から見え
(後に二重窓になった)
交通事故も多いため
横断歩道橋が作られた
校庭は既にアスファルトだった
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公害も酷くなり
川は…プクプクと泡がたち
醗酵していた
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横浜の北部は緩やかな丘陵地で
狸や狐が住み
自然豊かな地区だった
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しかし…まだまだ交通手段が
整備されておらず電車に乗って
訪ねてゆくには無理な年頃だった
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小学生の頃の遠出は
せいぜい…新横浜辺りに三銃士と共に
小さな自転車に乗り
ザリガニや食べられる野草を
取りに行く程度だった
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近所のクリーニング屋の
お兄ちゃんがカッコイイ自転車に
乗り始めた
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ハンドルがトナカイの角のような形の
サイクリング型
自転車だった
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あたしは…どうしても
欲しくなった
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父ちゃんは…都会のど真ん中だから
ダメだ…と
首を縦にしなかった
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そうだ…じいちゃんにおねだりしよう‼️
と…あたしは…考えた
そして…山手の他人祖父の家まで
歩いて行った
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途中…道が分からなくなり
泣いた
シクシクじゃ聞こえないと思い
坂道にしゃがみ込み
大声で泣いた
案の定…ご近所さんが顔を出し
連れて行ってくれた
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他人祖父は即…買ってくれた
父ちゃんは…苦い顔をしたが
あたしは…シメシメと
他人祖父と目を合わせた
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ところが…父ちゃんから
お題が出た
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横浜市文化体育館で行われる
体操演技の代表になる事
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あたしは… 数日前の体育の授業で
跳び箱に手を突きバク転をする
(先生の介助付き)
演技で失敗をした
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それ以来…跳び箱を跳ぶ事に
スッカリ
怖気付いていた
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父ちゃんは…いつも
苦手を作るな‼️と言う‼️
物事は勿論
人付き合いも同様だった
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サイクリング型の自転車に乗る
難関門
跳び箱を跳ぶ
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翌日から
自主練をすることにした
ちゃあちゃんに…早く起こしてもらい
野球ボールのような
にぎりメシ
を
握ってもらった
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用務員さんに
体育館の鍵を開けてもらい
広い体育館に跳び箱を出し
マットを設置する
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転がってみた
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逆さの風景に
父ちゃんの地下足袋姿が
見えた
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そして…父ちゃんは…
何も言わずに跳び箱の練習を
手伝ってくれた
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お腹が空いたので
ちゃあちゃんが握った
野球ボールのような
にぎりメシ
を
ふたりで食べた
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父ちゃんは…あたしの鼻の頭についた
メシ粒を取り
自分の口に入れた
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あたしは…海苔の付いた歯をだして
笑った
父ちゃんも
笑った
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そして…代表選手に選ばれた
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🔷All of you🔷
ヨコハマは…適度に風が吹いているわ
ヨ
♡
六月の薫風
ネ
♡
第3週…バタバタ
ヨ
♡
凡ミス
♡
通帳残高不足
しかも…3年間
記帳していなかったわ
ヨ
♡
放置
ネ
(笑)
♡
最近…シャープじやないわ
ネ
♡
頭にナイフ仕込まないと
ネ
(笑)
♡
あっ🤭でも…いいの
だいすきな人が
❤️
❤️
❤️
くれるから
ネ
♡
《感謝》
♡とうこ♡
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