2021/03/22

♦️緊急事態宣♦️
♦️解除♦️
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何が…変わったか?
何が…変わるのか?
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きっと
何も変わらず歳月を重ねて
ゆくのだろう
それを
しあわせ
呼ぼう
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ヨコハマの空
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🌸
桜流しの雨に
立ち向かった
🌸
花は花として
全うすること
🌸
踏ん張る
勇気をもらう
🌸
♦︎

ガラスの破片が

粉々に散り散りに飛び散る

それはまるで

鋭いカケラが

保たれていた何かを裂くような

悪意の爪だった

♦︎

サキの悲鳴が

泣き声混じりに変わり

とうこさん…

ごめんなさい…ごめんなさい

と…繰り返す

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大丈夫よ

と…あたしは…冷ややかな

視線を投げながら

破片を抜いた

♦︎

パックリ開いた傷口から

真っ赤な

血が

滴り落ち始めた

あたしは…拭おうともせずに

なすがままにしていた

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サキは呆けたように

その白い腕から流れる血を見ている

あたしは…更に腕を持ち上げ

仄暗いペンダントライトに照らした

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Mが駆け寄り

あたしの腕をハンカチで押さえた

そして…力無い声で

とうこ…赦してくれ

と…言った

♦︎

あたしは尖った視線を向け

誰を

と…言った

♦︎

♦︎

慌てた支配人が濡れタオルと

救急箱を持ってきた

Mが受け取り手当てをしようとしたが

あたしは…その行為を制止し

自分でキズ薬を勢いよく吹きかけた

傷口が酷く浸みたが

あたしは…顔色を変えなかった

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そして…

強く

縛った

♦︎

♦︎

翌日…H社長の依頼通り

ホテルのクロークに向かう

♦︎

ホテル沿いの河は

新年の逞しい陽射しを浴び

運河を照らしている

汚泥を沈めている川底は隠れ

その虚構の姿だけを現していた

♦︎

新年を迎える

大きな門松が正面玄関に

飾られている

フロントには琴の音が雅やかに流れ

華やかな振袖姿を一段と

美しく魅せている

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騒めきと活気に溢れるフロントに

一つ紋の黒羽織を纏う長身のご婦人と

その背後に控えた更に背の高い

男性を見つける

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あたしは…柱の影から観察をする

H社長譲りのスリムな体型

お医者様の割には隙の無いセンス

ダークスーツが良く似合っている

と…妙に感心しながら眺めた

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男性が黒のチェスターコートを

預けながら

H社長のお姉さまに話しかけられ

こちらを

振り向き視線が絡んだ

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あたしは…凍りついた

その男性は…亡くなった筈の

初恋の人

だった

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あいする♡みなさま
地震に暴風雨
人が試されているようだわ
地球年は人の
10年=1年
なのかもしれないわ
だから
とうこは…思うの

あいしてる

だいすき

Kiss

今日ある日に

《感謝》

♡とうこ♡

🔶999🔶