2021/01/28


山並にいだかれ

夕陽に照らされる

人々が家路に向かう

柔らかな橙色が

平和を運ぶ

そう…信じよう

そう…願おう

横浜山手の空

空が夕陽色に染まる頃
ママ…今日の夕弁…なに?
と…元町でアクセ店経営
受験ママが
扉を開ける

既に…何人かの受験ママ達の
タッパーがカウンターに並んでいた

昭和にはタッパーウェア社の製品を
アメリカ風の生活への憧れを
演出しながら
ホームパーティー形式で売る商法が
流行っていた

お値段もそれなりだったが
本牧の富裕層には
定着していた
ホームパーティーだった

あたしの店でも
暫し開催され
受験情報やご近所交流の場
となっていた
団塊世代は非常に熾烈な
生存競争をしながら
育ち学んできた
その影響か
団塊ジュニアJr.達への期待も高く
お受験戦争
と…呼ばれていた

本日のメニューは
オムライスとフルーツサラダ
カレイの野菜あんかけ…ヨ

魚にするわ
ご飯は海苔弁にして
1時間後に受け取りにくるわ

オッケー

たった今…
受験ママ達は伊勢佐木町裏にある
に子供を送り届け
そして…家に戻り簡単に家事を済ませ
今度は
夕食を塾に持っていくのだ

当時…下校時間には
受験ママ達の迎えの車が校門前に並び
子供をピックアップ
そのまま塾に直行する

時間に余裕がある受験ママ達は
あたしの店でtea time
そして…夕弁を持ち
子供の塾へ向かう

その頃の受験生を抱える家庭は
を軸に生活の全ての時間が
回っていた

当時…伊勢佐木町裏にあった
その経営者は
自分を
受験請け負い人
豪語していた
何人かのグループに分け
ドリル形式で繰り返し問題を
解かせる
グループの一人が脱落すると
居残りをさせ
連帯責任とした
そして…グループごとに
競走させた

受験熱に浮かされた
親も子も
トランス状態だった
♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️♦️
その数年後…
高校生になった数人が
あたしの店に遊びに来る様になった
レールに
乗ってる子も外れた子も
どの子も
お姉ちゃんの
育った
言う
♦️
そして
その味
お袋の
言う
♦️
その言葉に…あたしは
胸が詰まる
♦️
本当は
自分の母親の
お袋の
なんだ
でも…その言葉は胸に
仕舞う
あいする♡みなさま
とうこは
熱い性格だとヨク言われます
でも…
それで良いと思うの
熱さを知る人は
温さも…
冷たさ
知る人
思うの
《感謝》
♡とうこ♡
人肌の温かさ
心地よい温かさ
今…
あなたに
とどけたいわ^_−☆