2020/07/20


みなとみらい方面を

朝陽が照らしている

其々の建物に影を映し

高さを競い合っている

汽笛が…

晴れた日には

空を抜けるように響き

曇る日には

雲間を潜り抜けるように響く

近頃は…

ビル群を響き渡るように感じる

今朝は…

ビルに映る影が美しい

横浜山手の空

横浜は山と海に囲まれた

美しい街だ

山の日より

数段…海の日が似合う街

そして…漢字より

カタカナの似合う街

ヨコハマ

あたし・は

この街に…生まれ

この街に…そだち

この街を愛している


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はるかな…いにしえ
終戦直後
焼け野原となった
ヨコハマの丘に立ち
あたし・の父は…
これからの時代は
港湾・造船の時代と考え
荒廃と退廃に
まみれた伊勢佐木町を
闊歩しながら
荒くれな連中を束ねた
終生…現場に行き
最後まで…親父…と呼ばれ
母は…姐さん…と呼ばれていた
お嬢…と呼ばれた
総領娘の…あたし・は
忍耐と義理人情を仕込まれ
厳しく躾けられた
父は…生前
よもや畳の上では死ねない‼️
だろう‼️と語り
しかしながら…ヨコハマ港湾を
共に歩んだ
兄弟分に手を握られ
眼を閉じた
あたし・は
決して涙を流さず
遺言を守り通した
泣く暇も無く
会社の整理
若い衆の行き先
母と幼い弟の行末
ハタチ…そこそこの
小娘の肩を重くした

この時期になると
語りたくなる話がある
現横浜市長とは
雲泥の差‼️
その市長の存在を
知って欲しいのだ
政治的には賛否両論
思想の相違もあるだろうが
ひとつの物語として
さらりと読んで頂きたい

港町ヨコハマより
愛を込めて
珠響《祈》