2020/03/01

弥生…空の色が変化してきたようだ
春の光…光が空の色を変える
筋状の雲…登る雲
きっと…春だよ
やよいのそら
横浜山手の空




はるかな…いにしえ

ねえ…あなた…ふたりで乗った
観覧車…覚えている?
あの場所に…ひっそりと…あって
乗客は…あたしたち…ふたり
それでも…動く観覧車
にぎやかな…歓声も…無く
奏でる…BGMも…無く
華やかな…ネオンも…無い
だから…いつまでも
みつめあえていた
あたし・が…空を見あげると
あなたは…あたし・の頬を挟み
KISS
あたし・は…
KISS
が…欲しくて
何度も何度も
空を見あげた
そして…
あなたは…飽きずに
何度も何度も
繰り返す
不意に…あなた・の手が止まった
あたし・は…不安になり
あなたに視線を向けた
今度は…あたし・が
俯向く…あなたの頬を挟み
KISS
あなたも…あたしの頬を挟み
「とうこ…俺じゃダメか⁉️」と
あなたは…言った
あたし・は…ちいさく
「うん」と…うなづく
そして…ふたりの視線は絡んだまま
観覧車が止まり
何事も無かったかのように
ふたり…は…降りた





何故か⁉️ヘアースタイルを
変えようと思った
でも…さほど変わる事など無いだろう
あの日…変われなかったように
これから先も変わらないだろう
そ・れ・で・よ・い
あたし・は…選んだ道を
変わらずに進む

柔らかい風に後押しされて
今日も…歩いた
咄嗟に吹いた風に
グロスを塗った唇に
髪が…まとわりつく
その髪を
一筋一筋
丁寧に…払う
最後の一筋を除ける時
不意に…あの人の
唇の温かさを感じた
それは…未だ残る
恋慕う…恋慕なのだろうか…


美CANみなさま
悪戯な風吹く
弥生初日
柔らかな時が
過ごせますように
♡とうこ♡