2019/07/07


短冊にお願い書いた?


☆彡☆あの日に☆彡☆

☆彡☆逢えますように☆彡☆


珠響《祈》


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☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

はるかな…いにしえ…

シトシト降る雨の日…小さな古い駅

上り線ホームで電車を待つ…あたし

傘に執着の無い…あたし・は…

コンビニビニール傘を差しながら

駅名の書いてある

立て看板の前に立っていた

そう言えば…この看板も古臭くなってきた

所々にサビも現れ木の部分も腐れが見える

擁壁も昔ながらの石積み…石の隙間から

シダ類やドクダミが咲いている

北傾斜なんだ…と

不動産屋稼業が長い…あたし・は…

つい思考が…そちらにいく(笑)

ふと…視線を上に向ける

桜で有名な公園の階段が見える

梅雨時は…鬱蒼と桜の枝が暴れている

今は…自然保護を優先に

手入れをしないと聞いた

古びた手摺に…公園の街灯が見える

そろそろ…コウコウと灯る時刻になるだろう

何気に…ビニール傘を見る

味気ない…色気がない

今は…簡単に壊れ…簡単に捨てる

暴風雨後の…傘の残骸

あたし・は…あの山を見ると

日本沈没…地球滅亡を連想する




ビニール傘越しに…街灯を覗く

光が…拡散して滲んでいる

あの日…梅雨時の薫りが漂い

風が樹々を揺すり

街灯に…虫の影が浮んでいた日

あたし・は…

ぼんやりと…横浜のネオン眺め

微かに…祭り囃子を聴き

彼を間近に感じた

そして…あたし・は…

閉じた瞼から

透ける月の輝きを

いつまでも見ていた




そんな日もあった…と

苦笑いと共に…

傘の持ち手を変えようと…思った

その時…突然に…風が強く吹き

ビニール傘が奪われた

駅のホームの先頭に…飛ばされた傘を拾う

一瞬…傘の柄が…

ピンクの水玉模様に見えた

あたし・は…水玉模様の傘を差しながら

反対ホームに視線を泳がせた

ふたり…が…

あの日の…ふたり…が…

みつめあっていた



美還みなさま

☆彡☆七夕の今宵☆彡☆
逢いたい…あの日に
逢えますように
 
珠響《祈》