皆様、こんばんは🌝

本日は夏のように暑い1日となりましたね🥵


さて、今回は大変遅くなりましたが、4月12日に皇居内・楽部にて行われた、宮内庁式部職楽部の春季雅楽演奏会についてお話ししようと思います!💁‍♂️



尚、宮内庁式部職楽部については、本年2月10日に浅草公会堂にて行われた、「宮中雅楽の夕べ」にてちょっぴりご紹介しています🤏

ご覧になっていない方、振り返りたい方は、下記よりご覧ください👇




宮内庁式部職楽部では、春と秋の年2回、楽部内において雅楽演奏会を行っています🎹

春は文化団体や在日外交団など招待者を中心に3日間、秋は一般参観を募って3日間となっています。


春は前述の通り招待者のみなのですが、秋は宮内庁のホームページなどで事前に日程などが公表されて往復ハガキで応募⏩抽選、といった流れで、抽選に当たると参加することが出来ます!!


こちらは、楽部内の様子です!✨



演奏時以外は、撮影をすることが出来ます📸


舞楽は本来、屋外で奏されていました。

そのため、天井をガラス張りにして自然光が屋内に入り込むようにし、また舞台の周りに砂利を敷き詰めて屋外で奏しているような雰囲気作りをしているのです!!😊



さて!!


今回の演目です。

〈管絃〉

・壱越調音取(いちこつちょうのねとり)

・迦陵頻急(かりょうびんのきゅう)

・朗詠東岸(ろうえい とうがん)

・酒胡子(しゅこうし)

〈舞楽〉

・北庭楽(ほくていらく)

・敷手(しきて)



壱越調とは、唐楽の六調子の中で、洋楽のD音に相当する音を基調とする呂旋の調子です。


迦陵嚬は、迦陵嚬伽(かりょうびんが)に由来する曲です。迦陵嚬伽とは、仏教における想像上の動物です。

頭は人間の女性、体が鳥の姿とされ、その鳴き声は大変美しいとされているのです🐤


また、迦陵頻は舞楽も残されており、下の写真のような装束を著け、更に羽をつけて舞います。


国立文化財機構所蔵品統合検索システムより)


朗詠は、漢詩を管楽器の伴奏で歌う声楽で、現在は14曲が伝えられています。

今回奏された「東岸」は、『和漢朗詠集』の「巻上・春(早春)」部に収められている、慶滋保胤の以下の詩に曲をつけたものです。


①東岸西岸之(トウガンセイガンノ) 柳遅速不同(ヤナギチソクオナジカラズ)

②南枝北枝之(ナンシホクシノ) 梅(ウメ)

③開楽(カイラク) 已異(スデニコトナリ)


さて、舞楽の「北庭楽」は宇多天皇の御代、平安京不老門の北庭にて作られたと伝えられています。



また、「敷手」は天皇が元服される際に用いられたと言われています。



演奏会は撮影等が出来ないため、伝わりにくくて申し訳ございません💦


さて、楽部庁舎には雅楽で用いられる楽器や舞楽装束が展示されています!✨




雅やかで美しい楽器や装束ですよね😳



秋は一般の方々も抽選に通れば鑑賞することが出来ますので、機会があれば是非ご応募してみてください!😊