この記事は2019年の『1万人の第九』に参加した時のものです。

2019年12月1日(日) 晴れ

 

今日の大阪は、良く晴れました。1日中室内にいたので、気温はよくわかりませんでしたが、多分暖かかったのでしょうね。

 

今日は、いよいよ『1万人の第九』本番です。

 

 

会場の大阪城ホールには、9時集合。8時45分から9時15分の間に開場内に入らなければ、入場口は閉鎖されます。時間厳守です。

 

当日は緊張して、5時半に起きてしまいました(笑)。

移動は地下鉄とJR。時間にかなりの余裕がありましたが、履き慣れない革靴で、JR環状線、天王寺駅の階段につまづいて、すっ転びそうになりました><

 

今日は、大阪マラソンが開催される日でもあります。スタート地点は大阪城公園の近くの大阪府庁前、ゴールは大阪城公園内ですので、マラソン参加者もたくさん大阪城公園に集まってきています。環状線の電車内には、マラソン参加者がたくさんいました。

 

大阪城公園駅は大混雑。改札内のトイレに行列ができていました。

 

駅から大阪城ホールの方向へ、たくさんの人が歩いています。

 

 

途中のSTARBUCKSに、大行列ができていました。これは、一万人の第九に参加する人達かな。

 

 

8時10分ごろに大阪城ホール前に到着しましたが、まだ階段は封鎖されており、階段下にも行列ができていました。

 

 

8時15分頃には階段の封鎖が解かれて、ホール前の広場に。でも、まだ開場まで30分ほどあります。

 

すぐに入場しても、開場内ではトイレに行くぐらいで、特にすることはないと思うのですが、みなさん入口前に早々と並びます。

 

僕はとりあえず、昨日も撮影したフォトパネル前での記念撮影の行列に並びました。

 

 

8時35分頃には、入場開始になりましたが、僕はまだフォトパネルの列。まあ、早く入場してもすることないし。

 

そして、舞台衣装で記念撮影。係りの人にカメラを渡して、パチリ。

 

 

撮影が終わっても、まだまだ入場の列は大混雑です。

まだ時間があるので、入り口前の広場をウロウロ。すでに昨日パンフレットを購入していますので、外でも特にすることないけど(笑)。

 

入口横の看板前も撮影スポットになっていて、順番待ちの行列ができていました。

 

 

リハーサルの昨日と違い、隣にお花が飾られていました。

ここでは、撮影してくれる人はいませんので、自分たちで撮影する必要があります。

 

 

大阪城ホールをバックに、記念撮影する人もいて、ボーッとしていたら2回ほど撮影を頼まれました。どこに行っても、撮影を頼まれることが多いんですよねぇ~なぜか。

以前、東京ディズニーランドでファストパスを取るために園内を必死に走っていると、呼び止められて撮影を頼まれたことがあります(笑)。

 

 

大混雑が解消してから、余裕で入場しました。

 

 

僕の座席のBブロックへ向かいます。ロビーでは、写真撮影OKです。

 

 

着席前にトイレに行きました。大行列ですが、男子は回転が速いので、ストレスなく用を足せます。女子は大変ですよねぇ~。

意外に、男子トイレで個室に用がある人も多く、個室は大行列になっていました。はっきりした区別が分からないので、最初は間違えて、個室の行列に並んでしまいました。

 

9時に着席すると、隣の人がまだ座っていません。どうしたのかな?と思っている間に、司会の方がお話を始めました。

昨年までのアンケートで、「次に何をするのかよくわからない」と言う苦情があり、今年は「場内進行係」のアナウンサーを付ける事になり、お休みにもかかわらずMBSの千葉猛アナウンサーが担当されました。

 

入場締め切りの9時15分を過ぎても、お隣の方が現れません。どうも、本番を欠席するみたいです。何か事情がおありなのでしょうが、残念です。この時期、インフルエンザ等、体調を崩す事もありますしね。

 

そして、9時半ごろから最終座席チェック、移動が始まりました。

やはり、あちらこちらに「空席」が見えており、空席を無くすために、ブロックごとに「空席があれば右(左)に移動してください」と声がかかります。そうして座席を詰めていき、最後にアリーナ席の空席は、一部のスタンド席の人が選ばれて、埋められます。

この作業に、30分ぐらい時間がかかりましたが、ポツポツ見えていた空席が無くなり、見た目が綺麗になりました。お客さんを迎える事ですし、テレビ放送もされるわけですから、こうした地道な作業が大事なのですね。

 

僕の席も移動が有って、左に7席ずれる事になりました。

 

最初は通路脇の席で、出入りが楽だったので良かったのにな・・・。

 

座席チェックが終わると、引き続き発声練習の時間。

昨日の全体リハーサルと同じ、清原先生が指導されました。発声練習と言っても、主に昨日のリハーサルでボロボロだった、『セロリ』のコーラスの練習が主でした。

また、『第九』に関しては、わざと極端にテンポ遅くしたり早くしたりの指揮をして、そのテンポで歌えているかチェック。佐渡さんの指揮を良く見て歌うという事。

 

予定より少し押して、10時20分頃から休憩。11時からは、「ゲネプロ」です。

ゲネプロとは、本番同様に舞台上で行う、最終リハーサルの事です。

 

ゲネプロ前の休憩時間は、ホール内での写真撮影の許可が出ました。

 

ホール内はこんな感じ。

 

客席のスタンド一番上からだと、こんな感じ。

 

中央にステージ、それを取り囲む合唱団のアリーナ席。右下の赤い椅子が客席のアリーナ席。

画面に見えているスタンド席は、すべて合唱団の席です。

 

巨大モニター両脇の「SUNTRY 10000 Freude」の旗。昨年までは縦長で、後ろの合唱団から指揮が見えにくいとの苦情が出て、短かくしたそうです。

「批判があれば、アンケートに。必死で読みます」とのことです(笑い)。

 

 

僕の席から見た景色です。ほぼ、客席の位置ですね。6月の聖子ちゃんのコンサートの時の席と、あまり変わらない感じ。

 

101時50分頃には、ゲネプロ前の注意事項のアナウンス。合唱団は、本番と同じ服装になります。携帯、スマホのスイッチはオフ。もちろん、写真撮影は以後禁止となります。

 

休憩中、このブログにコメントいただいているシロさん、ルノワールさんに、お声をかけていただきました。前日リハの時に、隣の隣に座っていたのは、やっぱりシロさんのご主人の○んたろうさんでした。

龍角散のど飴を頂いた隣の方が欠席されたので、○んたろうさんとは隣同士の席になったのでした。多分そうだろうとは思っていたのですが、「お互いシャイなので」声をかけられずにいました。シロさん、お声をかけていただき、ありがとうございました。

 

照明が落ちで、第1部のステージが始まりました。静かに雅楽師がステージに現れ、雅楽の演奏と舞いが始まりました。(意外に長くて、ちょっと眠かった・・・・。)

 

雅楽が終わると、総合司会のMBSアナウンサー・河田直也さん、ゲストのみちょぱさんと霜降り明星のお二人、そして、佐渡裕さんが登場しました。

 

 

みちょぱさんは、ゲストと言うより、アシスタントの役割かな。霜降り明星の粗品さんは、第2部で、第九の詩の朗読の大役があります。

 

ステージの転換のため、司会者、佐渡さん、ゲストのトークの時間となるのですが、ゲネプロではみなさんの立ち位置を確認したり、どのような会話をするかの確認をしたりで、本番と全く同じトークをするわけではありませんでした。

なので、見ていると何だか間が持たなくて、グダグダで、司会者の河田さん大丈夫か?と思ってしまいました。

 

第一部は、続いて『スーパーキッズ・オーケストラ』の演奏。

1曲目はQUEENの”We will Rock You”

2曲目は同じくQUEENの”I Was Born to Love You”、これには、東儀秀樹さんの篳篥(ひちりき)と息子の宣親さんがエレキギターの演奏で加わりました。

ロックの曲をオーケストラと和楽器、エレキギターのコラボで演奏、なかなか面白い。

篳篥は多分生音ではなく、アンプを付けているのだと思うけど、リリコンやEWIの様なウインドシンセサイザーを思わせる演奏でした。

 

2曲終わって、また舞台転換のためMC。東儀さん親子も加わります。

東儀宣親さんは13歳、エレキギターの演奏を初めて約1年、人前で演奏するのは初めてなのだそうです。なかなかのテクニックでしたが、ちょっとほめ過ぎとちゃうか?

将来ギタリストになるのかどうかはわかりませんが、「13歳の演奏だから褒められているのだ」とステージの裏で東儀秀樹さんから言われていると思いたい。

(テレビで見ましたが、作曲などもしており、かなりの才能をお持ちの様ですが。)

 

次のステージは、『ファビュラスシスターズ』という女性のダンスグループ。ロサンゼルスで開催された世界大会『WORLD OF DANCE』で2年連続世界一になったとのことです。

最近、こういうダンスをよく見かけますね。キレッキレのやつ。

 

ダンスが終わって、ファビュラスシスターズの紹介。代表してお二人がインタビューされていましたが、一人はやはり13歳。どんどん若い世代が活躍していますね。

今年の一万人の第九は、若い世代に焦点を当てています。合唱のクラスにU25という、25歳以下のクラスを設けて、合唱団の若返りも図っています。

 

MCの間に舞台転換、ピアノがステージに運び込まれてきました。

次は、松室政也さん。大阪出身で、注目される若手シンガーソングライターだそうです。(ごめんなさい、僕は良く知りませんでした。)

自身が作詞作曲の「ハジマリノ鐘」を、オーケストラをバックにピアノで弾き語り。声がとても良いですね。

 

ハジマリノ鐘

 

次に、山崎まさよしさんが登場。オーケストラをバックに、ギターで弾き語り。曲は、「僕はここにいる」と「One more time, One more chance」の2曲でした。

 

2曲とも大好きな曲でした。あの独特の声、歌い方。会場の空気も変わります。生で聴けて幸せでした。

 

山崎さんが登場するとき、ステージの右からフラッと現れていて、一瞬気づきませんでした。

佐渡さんも、山崎さんが突然出てきてビックリしたような事を言っていました。

 

僕はここにいる

 

One more time, One more chance

 

そして、松室さん、山崎さんを交えてのトークがあって、その間ステージの後ろには、兵庫芸術文化センター管弦楽団が加わりました。この舞台転換に結構時間がかかって、なんとなく気まずい雰囲気。大丈夫?

いよいよ、オーケストラの伴奏と、山崎まさよしさんの歌う「セロリ」に合わせて、1万人の合唱団が大合唱。

前日のリハーサルでは、ボロボロでしたので、トークで佐渡さんが「練習してないから」と、冗談めかして本当の事を言ってらっしゃいました(笑)。

「練習不足はイーナメーナイ」です。

が、1日で何とか修正して、それなりになっていました。

 

ゲネプロでも、ここで30分の休憩。

 

第二部、まずは、霜降り明星さんの「第九」の詩の日本語訳の朗読。

お笑い芸人として、どんな朗読をするのかと、期待と不安が入り混じって見ていましたが・・・・・・・普通でした。

 

そして、いよいよメインイベント、佐渡裕指揮、兵庫芸術文化センター管弦楽団の、ベートーベン『交響曲第9番』の演奏が始まりました。

合唱は、第四楽章ですが、もちろん第一楽章から演奏は始まります。ゲネプロでは、各楽章で、途中演奏を止めるシーンもありました。

第三楽章の前にソリストも登場。

第四楽章へと進み、バリトンのソロが入る直前、1万人の合唱団が一斉に立ち上がります。

バリトンの”Freide!”の後に男声の”Freude”から、いよいよ合唱が始まりました。

 

前日リハーサルでも緊張しましたが、ゲネプロでも、リハーサルなのですが、やはり歌いだしは緊張しました。そして、結構ミスしました><

う~ん、思うように歌えないし、なんだかのどの調子もイマイチ・・・って、これが実力ですね><

 

13時45分頃、ゲネプロは終了し休憩に入り、15時から開演です。

この休憩で、僕は食事をとりました。ゲネプロ前の休憩で、ちょっと早い昼食の方もいました。

 

14時には観客が入場しはじめ、出演者と観客が入り混じってきました。トイレも大混雑。

 

そしていよいよ、15時本番スタート。

第一部は「セロリ」以外、ほぼ観客としてステージを観ています。単なるクラッシックのコンサートではなく、雅楽あり、ダンスあり、オーケストラとJPOPの共演あり、と、バラエティーに富んだステージを、1日2回も見れるとは!!^^

 

司会の河田直也アナ、ごめんなさい。やっぱり、ゲネプロはリハーサルなんですね。本番は全然違う。ゲネプロの時のグダグダ感は一切なく、さすがにプロのアナウンサーらしいMCぶりでした。

 

各ステージも、ゲストのみなさんのトークも、とても楽しむことができました。

そして、僕としては、もっと練習すればよかったなとは思いましたが「セロリ」も、本番が一番良かった。

 

第二部の冒頭、霜降り明星の粗品さん、ごめんなさい。本番は全然普通じゃなかったです。

最初は、ゲネプロと同じく、普通に朗読を始めましたが、一節を読み上げたら途中で止まり、普通にしゃべりだし、詩の内容の解説をスクリーンに絵を写しながら面白おかしく話します。

 

2年前に朗読した、小栗旬さんを正攻法で超えることは難しいと、誰もが思っていたでしょうが、今回のやり方は、とても良く考えられていて大正解だったと思います。

でも、最後はおちゃらけて終わるのではなく、感動もありました。素晴らしかったです!

 

 

そしてそして、第九の演奏が始まりました。実は、第九を初めから最後まで生で聴くのは、今回が初めてです。

(学生時代に合唱団として参加した時は、第三楽章からステージに上がりましたので。その後も、コンサートで第九を聴きに行く事はありませんでした。)

 

まず、オーケストラの演奏の率直な感想としては、やや弦楽器の音色に厚みが無いように感じました。遠くから聞こえてくる感じは、巨大で音楽専用ではない大阪城ホールの特性かもしれません。ちょっと、偉そうな事書いてしまいました。

 

そして、合唱団は素人集団なわけで、ミスも多いし、会場が広大で距離があるので声がそろわないし、単純に演奏としては不完全だとは思います。

でも、1万人の歌声の大迫力の前には、そんな事はどうでも良くなってしまいます。歌っていて、オーケストラの音も聴こえなくなることがあるぐらいでした。

1万分の1の音ですが、大音響の中、自分の身体が和音のひとつになる感動は、何物にも代えがたいものでした。

 

本番は、何とか大きなミスもなく歌い切ることができました。声の調子もマアマアでした。終わった時は、やり切ったという感動、ホッとした感じ、そしてもう終わったんだというさみしさが入り混じりました。

 

今年は、第一部、第二部ともすべて、ネットで生配信されたとのことですが、12月20日までは、第四楽章だけ配信されています。

今も見直すと、鳥肌がたってしまいます。それは、参加したからこそだと思います。

 

 配信は終了しました。 

 

 

今年の映像ではありませんが、サントリーのウエブサイトより。

 

8月下旬から約3ヶ月半、とても良い経験をさせていただきました。歌い切って、感動できましたが、もっとうまく歌いたかったとも思いました。すべて出し切ったというわけではなかったかなぁ。

本当は、もっと発声の練習をしたいところですが、そんな時間も場所もありません。

来年はどうしよう?今年のように上手く時間がとれるかどうか分かりません。

来年、申し込みの時期にまた考えよう。

 

 

おわり。