2019年2月17日(日) 晴れのち曇り
今日の大阪は、比較的暖かい一日でした。日中晴れ間も多く、自転車で走っていて日が射してくると、手袋を外したくなりました。
いつもは、休みの水曜日に映画を観たり、公園などで写真を撮ったりしてブログネタにしていますが、先週の水曜日は映画に行って、公園で写真を撮ってきたにもかかわらず、時間がなくてブログにできませんでした。
ということ(どういうこと?)で、今日は日曜日ですが、映画『フォルトゥナの瞳』を観てきました。
もちろん、有村架純ちゃん目的なので、公開してすぐの休みに観に行きました。
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
監 督 : 三木孝浩
原 作 : 百田尚樹
出 演 : 神木隆之介、有村架純、志尊淳、DAIGO、松井愛莉、北村有起哉、斉藤由貴、時任
三郎
あらすじ
幼少期に飛行機事故で家族を失った木山慎一郎(神木隆之介)は、友人も恋人も作らず仕事のみに生きてきた。しかしある日、「死を目前にした人間が透けて見える能力」―フォルトゥナの瞳―を持っていることに気づき、生活が一変してしまう。自分の力に苦悩する日々の中、偶然入った携帯ショップで桐生葵(有村架純)に出会う。明るく、自分に夢や自信を与えてくれる彼女に心惹かれていき、孤独だった慎一郎の人生に初めて彩りが生まれる。互いに惹かれ合った2人は幸せな日々を過ごしていくが、それもつかの間、突然街ゆく人々が次々と透け始めてしまう。そして、ついには葵までもが——
「人は朝起きてから夜寝るまで9000回何かを選択している―」(劇中より)
愛する人の“死の運命”が見えた時、慎一郎は何を選択するのか。心震えるラストが待ち受ける——
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
いつもの映画館の3番シアター(260席)、三番目に大きな劇場。公開1週目の日曜、本日3回目の上映でした。
客席の最前列(1列20席)から3列は、ほぼ空席でしたが、4列目から後ろは満席に近く、だいたいですが、150人以上は入っていたでしょうか。
男女比はやや女性が多め、年齢層は幅広かったと思いますが、やや若い人が多かったかな。
今日はいつもの”次回使える割引クーポン”で、1200円。いつもは平日朝一(通常1300円)で見ることが多いので、クーポンを使用しても100円引きにしかなりませんが、日曜日の通常料金は1800円なので、600円引きだ!(これ、毎回書いているな・・・)
原作は、百田尚樹さんの小説『フォルトゥナの瞳』。 小説デビュー作『永遠の0』は、映画化されて大ヒットしましたし、本屋大賞を受賞した『海賊と呼ばれた男』も映画化されました。
僕はどちらも映画館で観ました。小説は読んでいませんが、とても面白くて、ドラマティックな物語を書く作家ですね。
もともとは放送作家で、大阪のローカル高視聴率番組『探偵ナイトスクープ』のチーフ構成作家としても有名です。
フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)
720円
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監督の三木孝浩さんの作品は、漫画原作や、青春映画が多いですね。
広瀬すずちゃん主演の映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』は、一昨年観てブログで紹介しました。
新垣結衣さん主演の映画『くちびるに歌を』と、土屋太鳳さん主演の『青空エール』はDVDで観ましたが、すごく好きな作品です。
くちびるに歌を DVD 通常版
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青空エール DVD 通常版
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主演は神木隆之介さん。子役から活躍していますが、実は声優としてもすごい経歴ですね。邦画の興行収入歴代トップ3は『千と千尋の神隠し』、『君の名は。』、『ハウルの動く城』と全部アニメですが、この3作品ともに声優として出演しています!
そして、今回は恋愛映画に初挑戦なんだそうです。意外ですね。
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
幼少期に飛行機事故で家族を失い、「死を目前にした人間が透けて見える能力」を持つという影のある役柄で、抑えた演技の中での色々な表情がすばらしかったです。
そして、恋人役の有村架純ちゃん。色々な表情を見ることができて、ファンは必見ですね。アップのシーンも多いし(笑)。
やっぱりあの目が良いです。あの瞳で見つめられて、微笑まれたい(笑)。
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
有村架純ちゃんの恋愛映画と言えば、一昨年観てブログでも紹介した映画『ナラタージュ』がありましたが、あの映画はかなり辛いシーンも多かった。
でも、今回の映画での恋人同士の2人のシーンは、とても良い感じでした。バックに流れる”ONE OK ROCK”の曲も良かった。
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
ラブシーンもそれなりにありましたが、映画『ナラタージュ』の様な過激なシーンではなくて、安心して(笑)観れました。
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
登場人物が少ない映画でしたが、主演の2人以外では、木山慎一郎(神木隆之介)の職場の社長夫婦に時任三郎さんと斉藤由貴さん。
斉藤由貴さん、スケバン刑事の頃も良かったですが(ファンでした・・学生時代、部屋にポスター貼ってました)年齢を重ねて、さらに良い女優さんになりましたねぇ。
自然な演技、とても良かったです。
©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
物語は、「死を目前にした人間が透けて見える能力」―フォルトゥナの瞳―というSF的な設定ですが、基本、慎一郎と葵のラブストーリーです。
そして、人の”運命”というものを考えさせられる映画です。
「人は朝起きてから夜寝るまで9000回何かを選択している―」という言葉が物語の中に出てきます。その言葉からは、人の運命は初めから決まっているのではなく、いろんな選択をしていく事で決まると思えるのですが、やっぱり決められた運命というものはあるようにも思えました。
「死を目前にした人間が透けて見える」という設定、「透けて見える」映像、どこかで観たような・・・と、映画を観終わったあとに考えていたら、映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』を思い出しました。
映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』では、主人公のマーティー(マイケル・J・フォックス)が、タイムマシンで過去に行って彼の両親に関わり、両親が結婚しない選択肢ができたことで、写真の中のマーティーの兄姉の姿がだんだん透けて消えていきそうになるシーンがありました。
フォルトゥナの瞳では、過去に戻って運命を変えるのではなく、他人の未来に起こる運命をあらかじめ知り、その人に介入して別の選択肢を選ぶ事で、運命を変えてしまいます。
全く別の設定の様で、よく似ているように思いました。
物語のエピローグは、公式サイトのあらすじで”心震えるラストが待ち受ける——”となっていますが、普通に予想した通りの落ちでした。とても分かりやすくて、多分わざとでしょう(笑)。
有村架純ファンとしては、満足できる作品でしたが、SFファンとしては(そもそも、SF作品ではないのかもしれませんが)、突っ込みどころ満載の映画でした(笑)。
ネタバレになるので、詳しくは書きません。
最後に、この映画は「オール関西ロケ」作品だそうです。神戸市や奈良県でのロケで、見慣れた神戸の街や乗ったことのある近鉄電車が出てきます。
でも、話している言葉は関西弁ではなく標準語で、一体ここはどこなんだろう?と思いながら観てました(笑)
おわり。