白坂です、

 

日本人だからこそ

もし、
一人当たりの実質GDP(国内総生産)ではなく、
実質GDP(国内総生産)を国力と仮定した場合、
日本の全世界における相対的な影響力は
低下し続けていくことが予想されています。

理由は単純で、


総人口が減少し続けているからです。


人口が減少し続けるというのは、
「生産者」であり「消費者」でもある
生活者が減り続けていくということなので、
国力にとっては、基本、ネガティブ。

だから、
円がドルに対して円安になるのも
ある意味、当然。

国の相対的な経済力が低下し続ければ、
長期的には、円の価値も下がり続け、
今後も円安が進行する可能性が高い。

そして、
円安というのは、
単純に、

・輸入に不利で
・輸出に有利

だから、
もし、生産者という企業側の立場で見れば、

・輸入に頼っている業種・業態は不利で、
・輸出することが出来る業種・業態は有利

だということになります。
なので、今まではもちろん、
今以降も、


その商品・サービスは輸出できるか?


という視点で社会を観察することが
重要になってきます。

世界全体を上から俯瞰した場合、
その国に資源が沢山あるものこそ余っているので
その国に強みがある、ことになります。

であれば、
・アメリカが日本より持っているのは
 資源・合理性・革新性

・中国が日本より持っているのは
 資源・歴史・人口


だから、
もし、アメリカと日本の二国間に限定して考えた場合、
資源はもちろん強みになりませんし、
合理性や革新性も強みになりません。

特に、

資本主義で最も大きな価値を生み出すのは
革新(イノベーション)ということになりますが、
残念ながら、アメリカに比べて日本が革新性で
強みを持つことは極めて考えにくい。

理由は、


人の構成です。


アメリカには、黒人・白人・黄色人種、
キリスト教と、イスラム教と、仏教徒、、、と
全世界の色々な人たちが移住して来ているので
多種・多様な考え方の中で生活しています。

だから、
基本、意見が違う。
考え方が違う。

多様性のマイナスは、分断と対立に繋がりやすいこと。
だから、アメリカは日本よりも、よほど法律と裁判の
重要性が高い。根本的な思想が違うので、話合っても
分かり合えない。法律で線を引くしかない。

逆に、

多様性のプラスは、違う考え方の融合で、
常識を超える夢を描けること。
商品・サービスに対しても理想を追求し、
革新的な企画が生まれること。


一方、


日本人は、良くも・悪くも、99%以上が
日本民族です。似ています。共通点も多い。
もし一人・一人が違うとしたら、


かなり細かい部分で違う、だけ。


似ている部分が多く、共通点もあるので、
話し合いの余地がある。だから、問題解決の
最終手段として法的手段まで発展しにくい。
法律よりも世間体や空気の方が影響が大きい。

ただ、

多様性が低いので、良くも・悪くも
考え方が現実的。壮大な夢は滅多に描かないし、
それを実現させるための革新的な企画も出にくい。

だから、
既存の商品・サービスに対して
改善・改善・改善、、、こそが
日本の強みになっている。


アメリカと日本、、、という
たった2か国で見たとしても、
180度、違う。

であれば、
アメリカに対して日本が輸出できる
商品・サービスというのは、アメリカよりも
日本の方に強みがある商品・サービスだけ。

具体的な例としては、

・漫画
・アニメ
・ゲーム、、、などは、

日本が輸出していて、
なおかつ、今後も伸びることが期待されている
商品・サービスの代表例。

日本人は、
細かい差を追求し続けて来たからこそ、
登場人物の設定や心理描写などへの
コダワリが凄まじい。

たとえば、
任天堂は、今や

・売上:  1.7兆円
・時価総額:8兆円の

企業にまで成長したが、
売上の8割は海外。
つまり、マリオやポケモンなどは


全世界に通用するコンテンツ


だということ。

「漫画」「アニメ」「ゲーム」などは、
日本が世界一であり、また、今後も
成長が期待されている業種の1つ。
最も大事なことは、


「日本人だからこそ活かせる強みは何か?」という【観点】


縮小し続ける市場というのは、
下りのエスカレーターのようなもの。
今までよりも早く走ることで、今まで居た場所に
止まろうとすることは出来たとしても、持続的な成長は難しい。

だから、望むと・望まざると、
これからの日本は、
世界への輸出に活路を見出していかざるを得ない。

「商品」「サービス」、、、
そして、その「商品」「サービス」を生み出す


【人】


もし、
「【人】を育てる」というのであれば、
輸出できる【人】を育てる」という
視点でこそ、今後の教育は成立する。

当然、
世界共通語である、

・数字
・英語
・プログラミング言語、、、

などは、
大きな強みになる。

たとえば、
任天堂の大ヒットソフトの1つに
『あつ森』(あつまれ どうぶつの森)がある。

・日本での販売本数:1,000万本
・海外での販売本数:1,300万本

1本の素晴らしいゲームソフトは、
日本語版だけでなく、他国の言語に
翻訳された海外版も売れている。

「商品」「サービス」
そして、
【人】


日本人だからこそ得意な分野で勝負して、
海外へ輸出する


・物事を観察する時
・理解を深める時
そして、何より
・複数の選択肢から決定をする時、、、

これまでも、
そして、
これからは

「海外に輸出できるか?」
本質的には


「日本人だからこそ出来ることか?」


というのが、
極めて重要な視点だと認識しています。

 

日本人だからこそ

今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。

白坂慎太郎

 

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