白坂です、

 

二極化

日本総中流の時代に比べて
二極化が進んでいます。

「なぜ二極化が進んでいるのでしょうか?」

簡単です。
人の【価値観】の「二極化」が
進んでいるからです。

人は、「消費者」でありながら、
同時に「生産者」でもあります。

・衣食住などを使用しながら
 生活している時は消費者であり

・仕事などをすることで
 価値を提供している時は生産者です。

そして、
「消費者の利益」と「生産者の利益」は
矛盾します。

・消費者が利益を増やしている時は、
 生産者は利益を減らしています。

・消費者が利益を減らしている時は
 生産者は利益を増やしています。


最も分かりやすいのは、
価格。

もし、
自分が消費者の立場だったら、
誰だって価格は高いよりは
安い方が得します。

であれば、
全ての企業が全ての商品を
どんどん値下げしていけば、
全員が幸せになれるでしょうか?

もちろん、
答えは、

NO

です。

なぜなら、
商品価格が下がれば・下がるほど
企業の利益が減るからです。

どの企業であっても、
安くで売るよりは高くで売りたい。

安くで売れば企業の利益が減ります。
当然、従業員など企業に関わる
全ての関係者にとって損です。

企業の利益が減れば、当然、
従業員の給料は上がりません。

つまり、
価格が下がるというのは、

・消費者として見たら得で
・生産者として見たら損

そして、
人は、

【「消費者」であると『同時』に
 「生産者」でもある】

ということです。

ここで
人の価値観が「二極化」します。

すなわち、

A:
自分は「生産者」であるというよりは
「消費者」である、という認識の場合。
消費を最小限に抑えることで、その最小限の
消費を賄えるだけの所得があれば良い、という価値観。 

そして、

B:
自分は「消費者」であるというよりは
「生産者」である、という認識の場合。
たくさん消費したいから、その消費を
上回るだけの所得を得たい、という価値観。


1991年のバブル崩壊以降の
約30年間は、基本、
Aの「自分は消費者である」という価値観の
方が強かった。

だから、
全国各地に100円ショップを代表とする
格安店が並び、昭和の時代に比べて、
色々な物が安くで買えるようになった。

にも関わらず、
日本人の幸福度が上がっていないのは、


格安店で働いている人たちの所得が上がっていないから。


当然です。
100円で売って、一体、いくらの利益が
出るのでしょうか?薄利多売は、
生産者を幸せにしません。
忙しいのに儲からない。

・安くで売る

・利益が出ない

・所得が増えない

・支出を抑える

・ますます安くでないと売れない、、、


結果、
支出は最小限、そして、その最小限の
支出さえ賄えればいいという、いわゆる
ミニマリスト的な思考の人が増えました。


自分は基本、「消費者」であり、
「生産者」としての自分は必要最小限
という価値観です。

ただ、
もちろん、全員が全員、ミニマリスト的な
価値観を持っているわけではありません。
当然、逆の

B:「自分は生産者」である

という価値観の人もいます。
その場合、

たくさん消費したいからこそ、
たくさん生産をする

です。

だから、基本、まず高くで売る
ことを考える。そして、どうしたら、
その高い価格に見合う価値ある
商品・サービスを提供できるかを考える。


・高い価値の物を高くで売る

・利益が出る

・所得が増える

・支出を増やす

・ますます高くで売れる、、、


仕事は最小限という人も居れば、
仕事を最大限という人も居る。


二極化するのは当然です。


そして、
この流れは、今後もしばらく続きます。
むしろ


二極化は拡大し続ける


なぜなら、
親世代は、子世代に教育という形で
価値観を引き継ぐからです。

最低限で良いという価値観の親は、
子どもの教育でも最低限という
価値観の教育を提供します。

だから、

・学校は公立で
・習い事や塾も最小限
・家族旅行や買い物も最低限、、、

親自身がやっている通り、
子どもにも「節約・貯金」の大切さを
教える。

一方、

最大限を目指すという価値観の親は、
子どもの教育でも最大限という
価値観の教育を提供します。

だから、
・幼い時からインター
・習い事や塾も最大限
・家族旅行や買い物も最大限、、、

親自身がやっている通り、
子どもにも、「効果的なお金の【使い方】」を
教える。一旦、二極化が進むと、


二極化は拡大し続ける


「消費者」として「最小限」で生きた方が幸せなのか?
それとも、
「生産者」として「最大限」で生きた方が幸せなのか?

もちろん、
合理的な答えはありません。


本人の主観


どんな状況であれ、
「本人が不幸を感じていれば不幸」
「本人が幸せを感じていれば幸せ」
です。

そして、
人は、「不足」に対してではなく、
「不公平」に不幸を感じる生き物。

だから、
それぞれが、自分と近い結果を得ている
人たちの間だけで生活していれば、
少なくても不幸は感じにくい。

社会を上から俯瞰すれば・するほど、
日本で見ても、全世界で見ても、
事実として二極化は進んでいて、


今後も、二極化は拡大し続ける


その事実、
その現実を認識した上で、
人は、それぞれの価値観で


「どちらの方向に向かって生きるか?」


を常に選択し続けています。

 

二極化

今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。

白坂慎太郎

 

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