白坂です、

 

ブルーオーシャンとレッドオーシャン

まず
ブルーオーシャンとは、
「供給が少なく競争が穏やかな新しい市場」

レッドオーシャンとは、
「供給が多数で競争が激しい既存市場」

のこと、
です。

そして、

理論上は、
『ブルーオーシャン戦略』として、
「供給が少ない競争が穏やかな新しい市場を
 選びましょう」と言われることも多いです。

では、
理論ではなく、
実際はどうなのでしょうか?

実際は、
・ブルーオーシャンで成功することは
 極めて稀で、

・成功事例の圧倒的多数は
 レッドオーシャンで生まれている。


なぜかというと、
ブルーオーシャンというのは、
供給が少ない代わりに
需要も少ないから、です。

ブルーオーシャンは、不確実性が大きい。
もちろん、不確実性が大きいということは、
期待収益も大きい。

だから、たとえ今は需要が少ないけれど、
将来は需要が大きくなった、、、というのを
もし当てられた場合、成功度合は桁違いに
大きくなるのは事実。

しかし、
課題は、現在、需要が少ないものが、
将来、需要が大きくなるという保証は
どこにも無いということ。

今、需要が小さいけれど、将来も小さいまま、
というものもあれば、将来は、需要そのものが
消滅していたということも有り得ます。

だから、
理論は、「導入期から成長期に移るタイミング、
市場浸透率10%の所で参入しましょう!」
というようなことも言っていたりします。

確かに、
これも理論的には正しいです。

もし、導入期から成長期に明らかに入り、
市場浸透率が10%の「タイミング」で
入ることが出来たら、誰でも簡単に
物凄く成功することが出来ます。

課題は、


その【タイミング】を図るのが何よりも難しい


ということです。

成功要件に
必要な5つ、、、
すなわち、

・「誰に?」
・「誰が?」
・「何を?」
・「どのように?」
・「いつ?」

のうち、
「どのように?」が最も簡単。
すぐに真似できる。

一方、
「いつ?」が最も難しい。
タイミングを正確に図るのは
不可能に近いくらい難しい。

だから、
理論は「いつ?」を重視するけれど、
実際は、


「いつ?」の影響がなくなるように、
10年・15年・20年、、、の
長期計画を実行している。

「いつ?」という最も難しいものを
当てようとしているのは、もはや
ビジネスでもなければ投資でもない。
ギャンブル。

もちろん、
ギャンブルをすれば当たることもある。

ギャンブルの問題は
当たらないことではない。
むしろ、逆。


下手に当たることがあるがゆえに、
トータルでは結局、負けてしまうこと。


タイミングを当てて成功した人は、
次も、またタイミングを当てて成功しようとする。

しかし、
タイミングを当てるのは、最も難しい。
だから、もし当たったというのであれば、
たまたま、であり、偶然。

1度の偶然により、
2度・3度、、、の偶然を期待し始めると、
次にまた勝つまで勝負をすることで、
最終的には負ける。

『ブルーオーシャン』を狙おうとして
実際に『ブルーオーシャン』を当てられる
ということは理論上はあったとしても、
現実的には、ほぼ無い。

少なくても、
普通の人が目指すべき成功の道では無い。

たとえば、
日本の時価総額の上位企業を見ても、

・トヨタ
・ソニー
・NTT
・キーエンス
・KDDI 、、、

世界に先駆けて
何か革新的な商品で成功した企業は
日本には、ほとんど無い。
共通しているのは、


より強い企業に勝つために改善・改善・改善、、、の
PDCAを、ひたすらグルグル回し続けた企業ばかり


『レッドオーシャン』での成功事例は注目されない。
なぜなら、地味だから。多くの人が求めている
「『早く・楽に・簡単に成功できます』を知りたい!」
という欲求に応えないから。

情報としても知識としても地味。
ただ、レッドオーシャンは競合も多い代わりに
需要も大きい。

だから、もし、競合に対してしっかりと
差別化できて、競合を上回る価値を
提供できた場合は、高確率で勝てる。

一方、

『ブルーオーシャン』は、情報としては刺激的。
当たった時も大きい。「『早く・楽に・簡単に
成功できます』を知りたい!」という欲求にも応える。

理論も正しい。
たしかに、導入期から成長期に移行する
市場浸透率10%を超えた所で参入できたら
事業としても投資としても大成功できる。

ただ
課題は、そのタイミングを
現実的に図ることほど難しいことはない、
ということ。


刺激として求められているのは、
「早く・楽に・簡単に」。

でも、
現実は、


地道でコツコツが1番


供給も多い。
だけど、需要も大きい。
その中で、どうやって差別化するか?


過去最高のものに対して、
まだPDCAを回して、
さらに価値を高めたものを提供できるか?


それでも、どうしてもブルーオーシャンに興味関心が
惹かれるとしたら、タイミングを当てようとする
のではなく、10年・15年・20年、、、の
長期計画でやる。

長期になれば・なるほどタイミングが関係なくなる。
もし最初から20年とか見ていたら、1・2年の
ズレば誤差になる。

ブルーオーシャンでの成功は、
あくまで例外。

レッドオーシャンでの成功が、
基本。

・日本企業には日本企業らしい
・日本人には日本人らしい
・現実的には現実的な成功法則がある。

それは、
確かに存在している需要の中で
過去最高のものよりも確実に
価値の高いものを提供すること。

そのために、
日々、地道にコツコツPDCAを回す。
回し続ける。

そうすれば、
不確実性が高いブルーオーシャンではなく、
まして、不可能に近いくらい難しい
タイミングを当てることなく、高確率で


成功を実現していくことが出来ます

 

ブルーオーシャンとレッドオーシャン

今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。

白坂慎太郎

 

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