白坂です、

昨日5月6日は、娘の3才の誕生日でした。
娘の誕生を機に、学習塾を閉める決断をしたので、まさに、わたしたち家族の人生が激変した3年間でした。

人には、無意識の中に、価値観の優先順位があります。

・ある人は、家族の幸せが1位、
・ある人は、仕事での成功が1位、
・ある人は、世間の人間関係が1位、、、

家族の幸せも、仕事での成功も、人間関係も、全て・全て大事です。ただ、本人が意識しているにしても、無意識のうちにでも、その人には、やはり優先順位1位があります。

そして、

優先順位1位の願望は、必ず、実現しています。
わたしにとっての、この3年間の優先順位1位は、


娘と最大限、一緒に居ること


でした。

このことは、他の全てよりも最優先事項でした。
「3つ子の魂100まで」。娘にとって、最初の3年間は、以後の人生に対して、大きく・大きく影響するという信念の元、そのような生活を選択しました。

決して完璧だったとは、とても思えません。

・もしかしたら、一緒に居過ぎたかもしれません
・もしかしたら、甘やかし過ぎたかもしれません
・もしかしたら、過保護だったかもしれません

ただ、完璧ではなくても、最善は選択したという想いはあります。そして、


けじめをつける


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過去15年間の学習塾講師の時代に、正直、子離れが出来ていない親も、たくさん見ました。

本当は、こどもが自分でやるべきことを、親が先回りしていろいろとやってあげたり、評価したり、判断を下したり、助言をしたりする親が、たくさんいました。

自分に子どもがいなかったときは、その気持ちが、全く理解できませんでした。しかし、今なら分かります。


親離れよりも、子離れの方が難しい


こどもが可愛くて仕方がない。
そして、誰よりもこどもの幸せを願っている。
だから、いつまでも、何かをやってあげたい、、、

こどもが幼稚園に行っても、小学校に行っても、中学校に行っても、、、ずっと・ずっと、親として愛するわが子のたまに、何かをしてあげたい、、、

純粋なまでの親の愛情が、実際に親になって初めて分かりました。
だから、


けじめをつける


最初から3年間と決めていました。
なぜなら、親の愛情がどれほど強いものであっても、やはり、こどもが自分でやるべきことは、こどもが自分でやっていくべきだから、です。

たとえ、

・途中、どれほど失敗しても、
・途中、どれほど無駄を経験しても、
・途中、どれほど痛い想いをしたとしても、

こどもは、こどもとして自分の人生を創っていく

親は、わが子の幸せを最も願う人間だからこそ、最大のドリームキラーになっていきます。

わたしは40才。娘は3才。年の差が37才。
もちろん、何かをアドバイスしたり教えたりすることは可能は可能です。

しかし、それをやることが、娘のためになることは、正直、ほとんどありません。むしろ、邪魔することになることの方が、多くなるでしょう。

こどもたちは、現実なんて知りたいと思っていません。
こどもたちは、常識なんて知りたいと思っていません。
こどもたちは、効率の良さなんて求めてさえいません。

ただ、純粋に


いろいろと「体験」してみたい


それを、親である私が論理で判断して、やらせなかったりすることは、決して彼女のためにはなりません。人は、実際に「体験」したことからしか、何も学べない。そして、


大人の常識の「外」にある体験が、将来の素晴らしい未来を創る


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・親は、こどもを管理しようとします
・先生は、生徒を管理しようとします
・社長は、社員を管理しようとします

みんな、良かれと思って、です。

・親は、親の責任を果たそうとして、
・先生は、先生の責任を果たそうとして、
・社長は、社長の責任を果たそうとして、

よりよい結果を出すために、相手を管理しようとします。
そこに悪意はありません。善意です。むしろ、愛情から、です。
しかし、


管理できるというのは幻想


この世に、管理できるものは何もありません。
管理できないものを管理しようとすると、必ず、どこかで何かが、歪みます。

・親が、こどもを管理しようとすればするほど、反抗し、
・先生が、生徒を管理しようとすればするほど、引きこもり、
・社長が、社員を管理しようとすればするほど、やる気を失う、

それは、決して、こどもが悪いわけでも、生徒が悪いわけでも社員が悪いわけでもありません。そもそも、


管理できるというのは幻想


なのです。

だから、
たとえ善意であったとしても、
たとえ純粋な愛情からだったとしても、


管理を手放す


ということが極めて重要。
子離れは難しくても、しかし、必ず、やっていく必要があります。
もし、本当に、相手のことを想うのであれば。

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>「子育てには、3つのルールがあります。

  第1が、手本を示す
  第2が、手本を示す
  第3が、手本を示す、です」

 (アルベルト・シュヴァイツアー)

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これから、娘は娘の自由意志を元に、さまざまな選択と体験から、娘自身にとっての理想の人生を自分で創っていくと思っています。

なので、

これからは、親として娘に何かを教えてあげるということではなく、娘が、「こんな大人になりたい」と、少しでも思ってもらえるよう、


自分を進化・成長させることに、より集中する


わたしの中での、無意識にある価値観の優先順位1位を変えていきます。なので、娘の父親として、子育てや教育に関して文章を書くのは、この記事が最後です。


けじめをつける


相手のためを想えば想うほど、明確に線を引いていくということも、また、極めて重要なことだろうと思っています。



最後までお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございます。

それでは、また。

白坂慎太郎