1位を目指しているので1日1クリックの応援をお願いします↓
にほんブログ村 経営ブログ コーチへ
にほんブログ村 コーチ
 
おはようございます、
白坂慎太郎です。


【楽天ブックスならいつでも送料無料】大統領の執事の涙 [ フォレスト・ウィテカー ]


(今回はネタバレ記事です。これから作品をご覧になる予定の方は、ご注意ください。)

特に印象的だったのは、大統領執事の父親と、政治運動に尽力する長男との親子関係。

黒人である父親は、白人向けの顔で生きることを選び、家族のために大統領に仕える執事として生涯を捧げようとしていました。

同じく黒人である息子は、同じ国で黒人と白人という差別が存在していることがどうしても許せず、大学に進学しても、社会に出ても、とにかく政治運動にのめり込んでいきました。


白人に仕える父親と、白人へ闘い続ける息子。


意見は真っ向から対立。母親の心配も空しく家族は完全に崩壊してしまいました。

父親には父親の言い分が当然にあります。家族のために仕事をし、お金を得ています。そのお蔭で家族は生活が出来て、息子も大学へ進学することができた。

息子には息子の言い分が当然にあります。同じ人間が、同じ国で生活しながら、衣食住において差別が存在しているのはどう考えてもオカシイ。この状態を良くするための自分たちの活動は正義だ、と。

互いに、自分の考えを守り、正当化し続けるうちは、関係は決して良くなっていかなかった、・・・・

人間関係の原則


まず理解に徹し、そして理解される


70億人いたら70億人が、1億人いたら1億人、みんなが・みんな「自分『こそ』が正しい」と思っている。だから、もし、相手の意見が自分の意見と違っていたら、「相手が間違っている。相手はよく分かっていない。」と感じる。そして、相手の間違いを正そうとしてしまう。それが、相手への愛だと勘違いしてしまう。

しかし、実際は、


この世に絶対的に正しいということは何一つ存在していない


学校教育を受けると、この当たり前のことを忘れてしまう。この世には何か唯一の絶対的に正しい答えが存在してて、それを探し出すことが重要だと錯覚してしまう。

でも、実際は、

正しいとか・間違っているというのは、何かと比べて言っているだけのこと。時代が違って、国が違って、性別が違って、生まれ育った環境が違えば、物の見方も当然変わり、それぞれにおいての「正しい」も、また違う。

父親にとって仕事は大切だった。息子にとっては政治運動は大事だった。どちらが正しいか、それを親子で言い合っていても、何一つ問題の解決に向かわなかった。


まず理解に徹し、そして理解される


親子間の長年の氷が解けたのは、父親が息子を理解しようと努め始めたこと。

以前
「息子は大学に進学しても勉強もせずに、政治運動ばかりやっている。無意味に白人に立てついたいる。いや、白人に仕えているわたしを、軽蔑すらしている。」

理解につとめ始めたら
「息子は何度も刑務所に入れられた犯罪者だとさえ思っていたが、実は、わたしたち黒人たちに正当な権利を回復させようとしている。実は『英雄』だったのだ!」

そして、

関係断絶の中、父親が息子が主催している白人へのデモ活動の場に、ふらっと現れました。そして、父親の姿を見た息子は、慌てて駆け寄って来ました。

「お父さん、どうしたの?こんなところに姿を出したら、執事の仕事を失ってしまうよ??」

「いや、良いんだ。お父さんは長年、仕事を守るばかりで、お前を失っていた。」

・・・・・・・・・・・


この世で最も煩わしいこと。それが人間関係。
最も難しい。だから、多くの人は「自由」と聞けば、人と関わらず、自分1人でノンビリと好きなことをやれている状態を想像する。

たしかに、人間関係はメンドクサイ。相手は自分とは考え方が違う。互いに互いこそが正しいと思っていて、なおかつ、お互いに、まず自分こそが理解されたいと思っている。

「なぜ、相手はそういう『考え方』なんだろう?」
「なぜ、相手はそういう『言葉』を言うんだろう?」
「なぜ、相手はそういう『行動』をするんだろう?」

こういうことを、いつも考え続けるのは、脳にとっては大変なストレス。それこそ、極めてメンドクサイ。しかも、

・親
・パートナー(妻や夫)
・子ども、・・・

といった、自分にとって本当に大切な人を理解するには大きなエネルギーが必要になる。価値観の違う相手を理解しようとするよりは、価値観が似ている相手と話していた方が楽。

しかし、楽なことの中に、本当に大切なことというのはない。結局、サボりたいという脳の本能に支配されながら、自分自身を守り、正当化しているだけに過ぎない。

相手を理解するのはメンドウ。だから、手を抜きたい脳は「なんで、あの人はわたしのことを理解してくれないの!」と感じさせ、理解してくれない相手は間違っていて、自分こそが正しいと自身に思い込ませている。しかし、実際は、


この世に絶対的に正しいということは、何一つない


だから、相手が正しいとか自分が正しいとかいう意見そのものが錯覚。大切なのは、議論に勝って正しさを証明することではなく、


まず相手の理解に徹すること


相手が自分を理解してくれれば楽。しかし、楽なことの中に大切なことは何もない。どうやったら自分を理解してもらえるかにエネルギーを注ぐ前に、


まず相手を理解すること


にエネルギーを注ぐ。自分の脳にストレスをかける。脳をサボらせない。煩わしい人間関係から逃げない。身近にいる目の前の大切な相手を理解しようと、精一杯の心を向ける。その代償を払えば、大きな・大きな成果を得ることができる。

なぜなら、


最高の幸せは人がもたらしてくれるから。


それも、自分にとって目の前に居てくれる最も大切な人が。

・・・・・・・・・・・


この作品の中で英雄となっていた黒人初の大統領こと、オバマ大統領。

しかし、

悲しいことに、この記事を書いている現在、アメリカはシリアを空爆している。


アメリカが正義で、シリアが悪なのか?


どれだけ詭弁を弄しても、人の物を破壊したり、まして、人が人を殺すことを正当化することは出来ない。白人と黒人のどちらが正しいか、ではななかったのと同じように、アメリカとシリアのどちらが正しいも、また言えないはず。実力行使をした時点で負け。相手を理解することが出来なかった、ということ。


脳をサボらせたらいけない。


1番難しく、1番大変で、1番メンドウなことをやっていく。「どうすれば、人間関係を良くしていくことが出来るか?」つまり、


まず相手を理解すること


この作品では、父親が息子を理解するのに数十年の歳月がかかっていましたが、しかし、その代償を払っても余りある幸せな親子の絆を手に入れていたように感じました。



今回もお読み下さり、ありがとうございます。
それでは、また。

白坂慎太郎

参考教材

大統領の執事の涙 [DVD]
        
     
無料プレゼントの受け取りはこちら
『億を売上げてきた成功者が実践している32の習慣』


今日の1枚
0928.jpg
まりんちゃんママのブログへ

1位を目指しているので1日1クリックの応援をお願いします↓