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【楽天ブックスならいつでも送料無料】器 [ 斎藤一人 ]
会社というのは、社長さんの夢を実現させるための組織です。
社長さんの仕事・・・夢を描くこと
社員さんの仕事・・・社長さんが描いた夢を形にするために働くこと
なので、どうしてもやりたいことをやるのであれば、起業するしかありません。つまり、時間やお金などのリスクを取って、自身が社長になるということです。
起業をする人というのは、大抵の場合、その分野の能力が高い人が多いです。プロとしてのスキルを持っています。もちろん、これは長所は長所なのでが、この世に絶対的なプラスというのはありません。プラス面があれば、必ず、その反面としてのマイナス面があります。スキルの高い人が陥いる最大の罠、それは、
全て自分でやらないと気が済まない
ということです。起業をして仕事が順調に回り出すと人を雇うことを考えたりします。そこで、仮に雇ったとしても、仕事を任せないわけです。自分の手足のように指示命令ばかりする。例えるならば、野球で4番のピッチャーが、サードの選手に対して、「もっとこういう守備をして!」ということを言いがちです。そういうタイプの社長さんの元だと、残念ながら事業は決して大きくなっていきません。
起業家には優秀な人が多いです。だから、能力として100点のものを持っているかもしれません。でも、どれだけ優秀でも100点は100点です。気合を入れたり努力したりすれば、瞬間的に120点を出せるかもしれませんが、しかし、200点にはどうやってもなりません。200点の組織を創るためには、人の協力をもらうしかない。
たしかに、事業の立ち上げ時期は、起業家が全ての仕事を自分で全部やって軌道に乗せるということが大切ですが、しかし、いざ立ち上がっているのであれば、今度は、起業家の能力というのは、むしろマイナスに働くことが多いわけです。起業家から経営者へと脱皮していくことが出来なければ、事業が大きく発展するどころか起業家の情熱の低下と共に衰退していきます。起業家にとって大切な資質は熱意。では、経営者の資質とは?
器量
人を信頼して任せる。4番兼ピッチャーからベンチに下がって監督に専念する。途中で、代打として出て行ったりしない(笑)社員さんたちが会社の夢実現のために、気持ち良く働ける環境づくりに専念する。裏方に徹する。
文章で書くと何とも簡単なようですが、実際にやるとなるととても難しいことでもあります。今までスターだった人が裏方に回るというのは、事業を立ち上げることの10倍以上の勇気が必要です。任せる過程でイライラしますから。(これだったら、自分がやった方が速いとか)、(なぜ、もっと上手くやってくれないんだろう?)とか、何より、自分がゼロから育ててきた会社だという愛着がある。それを、ある意味では手放さなくてはいけないのです。
ただ、会社というのは、そもそもが事業を永続させるために創られた考え方です。個人事業だと、創業者の寿命とともに事業も終わってしまいますが、会社という考え方があれば、仮に創業者が亡くなっても事業は継続される。そのための仕組みが、そもそも会社の成り立ち。
だから、本当は自分がやった方が速いと思っても、自分の方がもっと上手くやれると思っても、そして、いつまでも舞台の中心で注目されたいという欲求にかられても、
社会全体
のために、マウンドを降りなければならない。裏方として、目標に向かってチームを率いる監督業に徹しなければならない。そしてこの決断こそが、唯一、チームを永続状態に導くための答えであり、今まで100点でしかなかった組織を、200点以上にする考え方なわけです。
器量
器量とは、自分とは価値観が全く違う相手を理解できる力。
器量とは、相手の欠点と長所の両方を認めることができる力。
器量とは、相手を信頼して全面的に任せることができる力。
起業家として最も求められている資質は熱意。仕事は立ち上げること。しかし、経営者に求められている資質は器量。仕事は、今まで以上に大きな価値を社会に与えるため、よりよい職場環境を創って行くこと。
4番でピッチャーの起業家がいつマウンドを降りるか。その決断をすることが出来るのは、起業家だけです。自分のことだけを考えれば、ずっと4番でピッチャーで居たい。まして、その組織自体をゼロから立ち上げたのは起業家本人であれば、余計にそう思うのが自然です。
ただ、起業する10倍以上の勇気を振り絞り、ベンチに下がる決断をすることが出来たときこそが、会社が次の成長ステージに入れたとき。そして、起業家本人が、また1つ新しい自分へと脱皮することができたとき。(あっ、この組織は次のステージに進むときなんだな)と感じたら、起業家から経営者へと自らを変化させていく。そして、
器量
をひたすら磨くことに専念していく。そのための第一歩が、目の前の人を理解しようと心を向けること。そのためにこそ、相手の話を
聴く
それが、本人のためにはもちろんのこと、社員さんのため、会社のため、そして、社会全体のためへと繋がって行きます。これからも、互いに器量を磨いていきましょう!
今回もお読み下さり、ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
参考教材
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今日の音声講座15回
今日の1枚
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編集後記
「ワン!ツー!スリー!・・・テーーン!!」日本語と英語を同時進行で覚えて行く2才の娘。英語の方で抜かれるのは時間の問題だな、と(笑)
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社長さんの仕事・・・夢を描くこと
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起業をする人というのは、大抵の場合、その分野の能力が高い人が多いです。プロとしてのスキルを持っています。もちろん、これは長所は長所なのでが、この世に絶対的なプラスというのはありません。プラス面があれば、必ず、その反面としてのマイナス面があります。スキルの高い人が陥いる最大の罠、それは、
全て自分でやらないと気が済まない
ということです。起業をして仕事が順調に回り出すと人を雇うことを考えたりします。そこで、仮に雇ったとしても、仕事を任せないわけです。自分の手足のように指示命令ばかりする。例えるならば、野球で4番のピッチャーが、サードの選手に対して、「もっとこういう守備をして!」ということを言いがちです。そういうタイプの社長さんの元だと、残念ながら事業は決して大きくなっていきません。
起業家には優秀な人が多いです。だから、能力として100点のものを持っているかもしれません。でも、どれだけ優秀でも100点は100点です。気合を入れたり努力したりすれば、瞬間的に120点を出せるかもしれませんが、しかし、200点にはどうやってもなりません。200点の組織を創るためには、人の協力をもらうしかない。
たしかに、事業の立ち上げ時期は、起業家が全ての仕事を自分で全部やって軌道に乗せるということが大切ですが、しかし、いざ立ち上がっているのであれば、今度は、起業家の能力というのは、むしろマイナスに働くことが多いわけです。起業家から経営者へと脱皮していくことが出来なければ、事業が大きく発展するどころか起業家の情熱の低下と共に衰退していきます。起業家にとって大切な資質は熱意。では、経営者の資質とは?
器量
人を信頼して任せる。4番兼ピッチャーからベンチに下がって監督に専念する。途中で、代打として出て行ったりしない(笑)社員さんたちが会社の夢実現のために、気持ち良く働ける環境づくりに専念する。裏方に徹する。
文章で書くと何とも簡単なようですが、実際にやるとなるととても難しいことでもあります。今までスターだった人が裏方に回るというのは、事業を立ち上げることの10倍以上の勇気が必要です。任せる過程でイライラしますから。(これだったら、自分がやった方が速いとか)、(なぜ、もっと上手くやってくれないんだろう?)とか、何より、自分がゼロから育ててきた会社だという愛着がある。それを、ある意味では手放さなくてはいけないのです。
ただ、会社というのは、そもそもが事業を永続させるために創られた考え方です。個人事業だと、創業者の寿命とともに事業も終わってしまいますが、会社という考え方があれば、仮に創業者が亡くなっても事業は継続される。そのための仕組みが、そもそも会社の成り立ち。
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社会全体
のために、マウンドを降りなければならない。裏方として、目標に向かってチームを率いる監督業に徹しなければならない。そしてこの決断こそが、唯一、チームを永続状態に導くための答えであり、今まで100点でしかなかった組織を、200点以上にする考え方なわけです。
器量
器量とは、自分とは価値観が全く違う相手を理解できる力。
器量とは、相手の欠点と長所の両方を認めることができる力。
器量とは、相手を信頼して全面的に任せることができる力。
起業家として最も求められている資質は熱意。仕事は立ち上げること。しかし、経営者に求められている資質は器量。仕事は、今まで以上に大きな価値を社会に与えるため、よりよい職場環境を創って行くこと。
4番でピッチャーの起業家がいつマウンドを降りるか。その決断をすることが出来るのは、起業家だけです。自分のことだけを考えれば、ずっと4番でピッチャーで居たい。まして、その組織自体をゼロから立ち上げたのは起業家本人であれば、余計にそう思うのが自然です。
ただ、起業する10倍以上の勇気を振り絞り、ベンチに下がる決断をすることが出来たときこそが、会社が次の成長ステージに入れたとき。そして、起業家本人が、また1つ新しい自分へと脱皮することができたとき。(あっ、この組織は次のステージに進むときなんだな)と感じたら、起業家から経営者へと自らを変化させていく。そして、
器量
をひたすら磨くことに専念していく。そのための第一歩が、目の前の人を理解しようと心を向けること。そのためにこそ、相手の話を
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それが、本人のためにはもちろんのこと、社員さんのため、会社のため、そして、社会全体のためへと繋がって行きます。これからも、互いに器量を磨いていきましょう!
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編集後記
「ワン!ツー!スリー!・・・テーーン!!」日本語と英語を同時進行で覚えて行く2才の娘。英語の方で抜かれるのは時間の問題だな、と(笑)
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