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こんにちは、白坂です。
いつもありがとうございます。

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さて、


【楽天ブックスならいつでも送料無料】2022-これから10年、活躍できる人の条件 [ 神田昌典 ]

今日から3日間、3回シリーズで、この本に関連した記事を書きます。最後までお読みいただけましたら幸いです。

第1回目のテーマは「未来予報」

未来は予報できるのか?
ある意味で答えはNOですし、ある意味で答えはYESです。
どういうことかと言えば、抽象度が低いことは予想できず、
抽象度が高いことは予想できます。

たとえば、「天気予報」

鹿児島県鹿児島市○○町に何時何分に雨が降り、何時何分に雨が止むかは予想できません。
抽象度が低すぎるからです。

しかし、

鹿児島県は明日は雨というくらいだったら予想できます。
さらに、世界天気から見たときの、日本の明日は雨というのは、まず当たります。日本全国のどこかで雨が降れば、世界からみたら、日本の明日は雨だと言えるでしょう。

同じように、

あなた、や、わたしといった個人の未来を予想することは不可能です。抽象度が低く、不確実要因が多過ぎるからです。正直、全く分かりません。

ただし、

日本全国や全世界の未来がどうなっていくかというのは予想できます。過去の歴史周期から、未来を予想することが出来るということです。

70年周期説

この本が教えてくれる未来予報は、70年周期説に基づいています。たとえば、今が2014年ですから、70年前と言えば、1944年。さらに、その70年前は1874年です。

1944年→1945年 太平洋戦争の敗戦へ
1874年→1875年 明治維新から文明開化へ

要するに、

・戦前から戦後へ
・江戸から明治へ

という時代の転換点を、わたしたちは、約70年振りに生きているということです。

だから、

・戦前の価値観は「将来、陸軍大将を」
・戦後の価値観は、「陸軍大将は永久戦犯」

・江戸の価値観は「この紋所が目に入らぬか!」
・明治の価値観は「旧幕府軍は、朝廷の敵」

価値観が180度、ひっくり返るかもしれないという極めて難しい時代を生きています。2014年であれば、

・今までは、金銭的、物質的なものを求めていた時代
・これからは、精神的、心の豊かさを求める時代

なぜ、難しいのか?

左足は江戸時代の価値観にどっぷりつかりながら、右足は将来の明治の価値観に備える

左足は戦争中だからとにかく自分の命や家族を守りながら、右足は自分や家族が戦犯にならないように備える

左足はお金が大事だからしっかりと稼ぎながら、右足は心の豊かさを重視した価値観に備える

そういう現在と未来という両方を、同時にやらないといけないからです。

特に、

去年2013年という年があったために、余計、混乱しました。

アベノミクス

です。日本銀行に大量に資金を供給させ、国債という将来への借金を増やし、円安や株価上昇が演出された。その影響で、公共事業の発注が増え、旧20世紀型の製造業や建設業が一時的に盛り上がり、また、株式投資やFXなどで、個人でも億万長者が多数出ました。

一時的に、拝金主義、成金主義へ逆行したわけです。

ただ、冷静にみたときに、去年2013年のアベノミクスというのは、

・もう日本は敗戦が確定的なのに、若者たちにゼロ戦での特攻を命じた軍部の暴走や

・もう江戸幕府はダメだと分かっているのに、吉田松陰など英雄たちを処刑した安政の大獄など

と同じようなものです。


大きな時代の流れは変わらない


アメリカも日本も、この70年くらいで、信じられないくらい物質的に豊かな時代になりました。まさに、アメリカンドリームの実現であり、ジャパン アズ ナンバーワンを達成したわけです。

では、

それら世界有数レベルの物質的に豊かな国に生きているわたしたちは、個人レベルでも、幸せを感じながら生きられているかと言われれば、どちらかといえば、不安や恐怖を感じながら生きている人も多い。

これほど、物質的に豊かになったのに?

よって、時代が大きく転換しようとしている、この大きな流れは変わらないわけです。2013年は、あくまで例外的な年だったと見るのが、極めて、冷静な物の見方だと言えます。

かなり、身近なところに視点を移して来た時に、

先日、与沢翼さんが破産状態になったというニュースがありました。
グーグルで「与沢翼」という検索が、1日で20万回以上も行われました。この20万回というのは、テレビに出演している芸能人以上の数字です。彼が、ネット上で、どれほど話題にされたかというのが分かる、脅威的な数字です。

わたしは、これは象徴的な出来事の1つであるように感じました。

今から8年前、2006年のライブドアショックで、ホリエモンこと堀江貴史さんが、訴追されました。その容疑や裁判内容をここで語っても何もならないので省略しますが、確実に言えることは、彼が潰されたことで日本の起業熱というのは、急激に冷え込んだということです。

言わば、若者が起業して、将来は、上場も・・・という大きな夢を描かなくなりました。今の日本は、法規制が厳し過ぎるわりには、上場したメリットが小さ過ぎるので、もう、日本国内で上場を本気で狙う若者起業家はほとんどいません。もし、上場するなら外国市場です。この時点で、経済大国日本が、中国に抜かれることが確実となったわけです。

その後、与沢翼さんという別の天才が出て来ました。夢を描かなくなった多くの若者たちに、もう1度、大きな成功の可能性を見せた。彼はネオヒルズ族とまで呼ばれ、日本で、特に、ネット上で大きな影響力のある存在になった。

しかし、

彼が事実上破産したということは、いよいよ、これまでの


金銭的・物質的なものを得ることが成功


という価値観が崩壊していく、象徴的な出来事になったように、わたしは感じました。

繰り返しになりますが、

2014年から70年を引いた年は、1944年です。
翌2015年8月15日・・・ポツダム宣言を受諾し、日本は無条件降伏をしています。日本の軍国主義が終わりを告げ、新しい民主主義に向かい始めます。

と言うことは?

2014年から翌2015年にかけて、大きな価値観の転換があるのではないか、これが、「未来予報」です。今、「俺は、こんなに凄い!」「俺は、こんなに稼いでいる!」と一生懸命に声を大にして主張している人たちが、来年には、戦犯扱いされる可能性がある、ということです。

「明日は雨が降るかもしれない」という予報を知っていれば、事前に、傘を準備することができます。もちろん、傘を準備したにもかかわらず、その傘がムダに終わることもあるでしょう。

ただ、

知っておいて絶対に損になる考え方ではありません。
「今、わたしたちは70年ぶりに、


大きな時代の転換点に生きている


かもしれない、ということは。


2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

今年2014年中に、必ず、読んでおきたい1冊です。

今回もお読みくださり、ありがとうございます。
それでは、また。

白坂慎太郎 

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