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 3つ子の魂100まで

 人間の赤ちゃんは他の動物たちと違い、脳が未完の状態で生まれてきます。他の動物であればすぐに立とうとしますが、人間の赤ちゃんは寝返りが出来るようになるのにも数ヶ月かかりますし、歩けるようになるには1年かかります。

 そして、ゆっくりと3年間くらいかかって脳を完成させていくわけです。

 これは他の動物に比べて劣っていると解釈もできますが、優れているとも解釈できます。つまり、3年間「教育」で脳を発達させる余地があるということです。

 残念ながら、早期教育の有効性を断言できる科学的な根拠はありません。有効かもしれないし、無効かもしれない。専門家たちもよく分かっていないというのが現状です。

 ただ、1つ明確に分かっているのは、クリティカル・エイジ(ある能力が爆発的に伸びる臨界の年齢)があるということです。クリティカル・エイジを過ぎてしまうと、習得するのに余計に時間がかかったり、ある限界までしか伸びないと言われています。

 代表的なものは、言語習得です。

 日本人にとっての英語が、第2母国語となるか外国語となるかは早期教育に関係しています。第2母国語として習得した人は日本人にもかかわらずネイティブなみに流暢な発音で話せるでしょうし、外国語として習得した人は日本人としては英語が上手でも、やはりネイティブの英語とはどこか違う印象の英語となるでしょう。よく言われるのが、LとRの発音ですが、これは日本人の能力不足なのではなく、クリティカル・エイジまでに英語に触れていたか・どうかの方が大きな問題です。アメリカ人にとっては、逆に日本語の方がよほど難しく感じるでしょうから。

 もう一つ挙げるとするならば、芸術的なセンスです。

 クリティカル・エイジまでに多くの一流の絵画に触れたり、楽曲に触れたりしていたりすれば、そのものの良さへの感性は育ちやすいと言われています。感性ですから、論理的な数字として証明することは難しいことなのでしょうが、人間としての脳がある程度完成した後に、爆発的に伸びる能力ではなさそうです。

 逆に、関係がないのが、論理的思考です。

 国語の文法力や、数学の計算力や証明力に、年齢は関係ないと言われています。何才から始めても遅くはないということです。これらは知識であり、または技術として大人でも習得できます。だから早期教育として、幼児に小学校内容の国語・算数を早めに勉強させることは、ほとんど意味がありません。小3生内容が小1のうちにできても、有利ではないのです。どうせ、小3になればほとんどの子は出来るようになりますし、小5になってから小3生内容を習得してもいいわけです。むしろ、本当は小3になってから習えば与えずに済んだ劣等感を、幼児に持たせてしまう危険性があるために、デメリットの方が大きいとさえ言えるでしょう。

 上記のようなことを、妻が妊娠中に徹底的に勉強していました。娘は、今、生後3ヶ月ですが、自宅では0才時向けの2本のDVD(ことば・音楽)が繰り返し流れ続けています。それ以上の過度の早期教育をする予定はありませんが、クリティカル・エイジを全く意識せずに、家庭教育をするよりははるかにプラスであると判断しています。

 娘に自我が生まれれば、親として特別な教育を施す予定もありません。気に入ればやらせてみますし、気に入らなければすぐ止めればいいと考えています。最終的に、娘に強みがたった1つあれば十分ですし、それが見付かれば、好きなこととして本人が勝手にどんどん伸ばしていくでしょう。

 3つ子の魂100まで
 
 3才までは、妻にとっても娘にとっても、最大限に居心地の良い空間を作ってあげる。できているか・どうかは別にして、夫として私が意識しているのはそれくらい、ということです。娘が依存していい時期は、徹底的に依存させてあげて、心の中に安心領域をしっかりと作ってあげられたならば最高です。3才以降の自立も早いでしょう。

 あなたは早期教育についてどう思われますか。また、その理由はなぜですか。 

 愚者は賢者からも学べず、賢者は愚者からも学ぶ
 
 今号もお読みくださり、ありがとうございます。
 それでは、また。

 白坂慎太郎

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 追伸:論理的思考力にクリティカルエイジがないというのは、意外と知られていないように感じます。小1の算数が小1のうちにできなかったとしても、大したことはないというこです。中1の数学が中1のうちにできなくても、中3になれば出来るようになります。それよりも大切なことは、劣等感を与えないことの方です。

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