任天堂「3DS」復調 マリオ効果で週10万台ペース | Wonder of Numbers by Shinta

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I bought DS3 & Mario soft day before yesterday. I'm not sure if that is so innvative or not. But at least Rika likes it. Let's see how successful this gonna be.



 任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売がゲームソフト「スーパーマリオ」シリーズの好調な売れ行きで上向いてきた。11月は第3週までで34万台と10月単月の24万台を上回った。年末にはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)も新型ゲーム機を投入。国内家庭用ゲーム機市場が久しぶりに活況を呈してきたが、成長の持続には人気ソフトの投入が欠かせない。



 調査会社のメディアクリエイトが全国の小売店から集めたデータをもとに推計したところ、11月に入って「3DS」の販売台数は週10万台を突破。直近の第3週(11月14~20日)も約9万6千台と高水準を維持した。

 背景にあるのが相次ぐ人気ゲームソフトの発売。3日に販売開始した「スーパーマリオ 3Dランド」は20日までに国内で約50万本を売り上げた。ゲーム機は人気ソフトの動向で売れ行きが左右される。根強いファンを持つスーパーマリオの投入の効果が出た形だ。

 さらに12月には「マリオカート7」やシリーズ累計で2千万本近くを販売したカプコンの「モンスターハンター」最新作の発売も予定。30日に予定していた「3DS」の動画機能の追加がプログラムの不具合で12月上旬まで延期となったが、アナリストからは「(人気ソフトの投入で)ゲーム機の販売増につながる期待感が高まっている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の村上宏俊シニアアナリスト)という指摘も出ている。

 ただ業績への貢献は先になりそうだ。2月に発売した「3DS」は販売不振から8月に希望小売価格を1万5千円に値下げした。この結果、今期のハード販売は「売れば赤字」の状態。利益貢献は量産効果の出る来期以降とみられる。



11月3日発売の「スーパーマリオ 3Dランド」が3DSの販売をけん引している(24日、ヨドバシカメラ梅田店)
 ゲーム調査会社、エンターブレイン(東京・千代田)によると、2011年上半期の家庭用ゲーム市場は、東日本大震災の影響もあって前年同期比16%減の1919億円にとどまった。しかし8月に任天堂が「3DS」を値下げし、人気ソフトの発売が相次いだことなどで、下期は前年同期比並みに持ち直す見通し。

 さらにSCEが12月17日に発売する携帯型ゲーム機「プレイステーション(PS)ヴィータ」は、10月に実施した予約受け付けが即日終了。任天堂の「Wii」人気が一巡した07年以来、減少が続いてきた市場が久しぶりに盛り上がる気配を見せている。

 もっとも「知名度の高い大型作品は売れるが、それ以外は難しいという優勝劣敗がはっきりしてきている」と大和証券キャピタル・マーケッツの白石幸毅アナリストは指摘する。家庭用ゲーム機はソフトが市場拡大を左右する。人気タイトルが出なければ、下げ止まりは一過性のものとなりかねない。