海辺のカフカ 読了。

 

村上春樹の長編小説。

世界一タフな少年になるために家を出る15歳の田村カフカの物語と猫と会話のできる奇妙な老人ナカタさんの物語。

 

舞台は東京中野区と香川県高松。

カフカは、家出をし高松市内の図書館で寝泊りしながら暮らしていき、ナカタさんは何かに誘われるように香川に。

二つの物語が交互に進んでいき、結末に向けて重なり合っていく。

 

15歳にしては、考え方や行動が大人び過ぎてる感はあるが、主人公の田村カフカを始め、登場人物達のキャラクター設定が強く、感情移入され引き込まれる。

 

また、影の存在や森の奥のもう一つの世界が「世界の終わりとハードボイルド」を思い起こされる。

 

勇気を持って前に進みたくなる作品。