勝率2割の仕事論 読了。

 

TUGBOAT代表の岡康道氏のビジネス書。

 

電通を辞め、クリエーティブエージェンシーTUGBOATを4人で設立し17年。

 

仕事に対する自慢、奢りではなく、勝率2割であったり、海外進出の失敗であったり弱さの部分などを交え、仕事に対する著者の持論を展開。

 

今でも印象に残っているCMのケーススタディが多く読みやすい作品。

 

 

 

 

海辺のカフカ 読了。

 

村上春樹の長編小説。

世界一タフな少年になるために家を出る15歳の田村カフカの物語と猫と会話のできる奇妙な老人ナカタさんの物語。

 

舞台は東京中野区と香川県高松。

カフカは、家出をし高松市内の図書館で寝泊りしながら暮らしていき、ナカタさんは何かに誘われるように香川に。

二つの物語が交互に進んでいき、結末に向けて重なり合っていく。

 

15歳にしては、考え方や行動が大人び過ぎてる感はあるが、主人公の田村カフカを始め、登場人物達のキャラクター設定が強く、感情移入され引き込まれる。

 

また、影の存在や森の奥のもう一つの世界が「世界の終わりとハードボイルド」を思い起こされる。

 

勇気を持って前に進みたくなる作品。

 

 

 

広告をナメたらアカンよ。 読了。

 

山本高史氏のビジネス書。

宣伝会議での連載を再編集した新旧の広告コピーの批評。

 

「美しい50歳がふえると、日本は変わると思う。」「恋は、遠い日の花火ではない。」など懐かしい広告コピーを、その時代の社会環境やターゲットとされた人達が歩んできた歴史から紐解いていく。

 

今でも印象に残る名コピーばかりで、その時代背景から、昔感じた印象とは違う気持ちで読めるのが楽しい。

また、それぞれ実際の制作者のコメントがついてるのも楽しめる。

 

いろんな角度から広告コピーを考えることができる作品。