木曽の上松町には

かつて木曽路の難所であった

木曽の桟(かけはし)があります。

 

勘違いされている方が多いけど

国道19号を岐阜方向へ走行中に

目に入る赤い橋のことではありません。

 

ちょうど赤い橋が見えるあたりで

道路の下に石垣が組まれています。

赤い橋を渡って対岸から見ます。

それが木曽の桟・跡です。

 

 

見事な石垣は近代に再現されたものですが

下の部分は一部ですが江戸期に作られた

そのままの状態で残っています。

 

かつて谷深い木曽川沿いの木曽街道は

わずかな山道しかありませんでした。

深い木曽川と急峻な山に挟まれた

この地では石垣に杭を打って

橋を渡したそうです。

 

あまり知られていないけど、

石垣上の国道19号線の

歩道に一部コンクリートの

吹付がされていない箇所があり、

そこに木曽の桟の銘文が

残されています。

 

 

以前から交通量の多い国道だったけど

新しくバイパスができたために

現在の旧国道19号はとても静かで

ゆっくりと見学ができます。

 

木曽の桟をあとにして

沓掛の一里塚へ行きました。

 

国道19号沿いには

目印となる石碑が作られています。

 

 

 

この石碑脇から上に続く道を

上がった右手に馬頭観音が

安置された一里塚が目に入ります。

 

草木が伸びる夏の時期は少し

わかり難いかもしれません。