11月28日、党本部にて自由民主党介護福祉議員連盟が開催されました。

 

〈当日挨拶〉

長生きして良かったと思える社会づくりには、介護は重要なテーマです。

要支援、要介護認定者数は622万人おられます。要介護度3以上の方は210万人に上っております。確実に重度化は進んでおります。

一方で、施設に入居したくても、施設では都市部を中心に複数の施設で介護職が集まらず、全室オープンできない状況がうまれています。また、政治が介護制度について口を挟みたくても、制度、仕組みが複雑になりすぎて実態がわかりにくくなっています。

以前の老健局長も「こんなに複雑になるとは」と率直に話されておりました。

加算という言葉があります。この加算にも「どうぞ得ってくださいという加算」と、一方で「簡単に取れない、ハードルが高い加算」があります。重要な加算の取得率もどういう状況か一度お聞きしたいと思います。

2年前、介護報酬を2,27%下げました。基本報酬はマイナス4%を越えました。その結果、施設は赤字に転落したという話をよく聞きます。老施協の調査では33.8%の施設が赤字になったと答えています。これが真実なのか、また真実ならばこれを当局はある程度きちっと予測していたのかその見解を知りたいです。なんといっても、収支差率が8.6%から1.6%へ落ち込みました。考えられないほどの落ち込み方です。先ほど話した加算については0か100ですが、私は努力が報われる加算にしたいと考えております。確かに日本の財政状況は厳しいです。私は「利用者のご家族から見た目」、「行政から見た目」、「施設側から見た目」、それぞれが正しくやむを得ないという見方ができる方向性や着地点を見つけたいと願っております。党内のそして議員連盟の有意義な議論を期待申し上げております。