今日日中、ラジオを聴いていたら、
小学生・中学生の投稿が次々読まれていました。
「そうか!一斉休校なので、この時間にラジオを聴いている子供達がいるんだ」。
ラジオに気づかされました。
一方、テレビを見ていると、どこもコロナ、コロナです。
それでも、コロナ関連番組を見てしまうんです。
午前11時半はフジテレビでニュースを見て
午後7時はNHKでニュースを見て
その他の時間は、コロナ問題をやっている情報番組を見てしまいます。
FNN PRIME ホームページより
昼間にコロナ以外で見るテレビは
「白い巨塔」ぐらいです。
関東地方では唐沢寿明版が再放送中で、
毎日かじりついて見てます。
結局、一日医療関係の番組を見ている事になりますけどね。
「まさか、そこまで…」
先ほど速報で、3月11日に毎年行われている政府主催の「東日本大震災 追悼式」が “中止” の方向で調整に入ったと報じられました。
FNN PRIME ホームページより
確かに、政府は大規模イベントの中止を要請しました。
その結果、東京マラソンは「開催」で、震災追悼式は「中止」へ。
ネット配信など、なにか良い手はないのでしょうか?
日本にとって3月11日は特別な日なのです。
しかし、一方で、今の日本は、あの震災以来の ”国難” に見舞われているというのも事実です。
感情論で「開催を」と、言い切れない自分もいます。
東北各地の追悼式典がどうなるのか?
開催しても、しなくても、今から心配です。
前置きが長くなりました。
今日は、ここからが本題です。スミマセン。
実は報道・情報番組を見ていて気になることがあるんです。
先日は国会議員の「マスク不着用」について書きましたが、
今回は、
「現場の記者やリポーターで、マスクをしていない人がいる」
とても気になります。
ある番組で「吉野家のメニューが減りました」と、記者が吉野家の店舗の中でリポートしていたのですが、マスクをしていない!
「ちょっと、それ大丈夫?」
思わずテレビに話しかけました
「この2週間が瀬戸際」と政府見解が出て、イベントや公演など次々と中止になっています。
外を出歩く人も減りました。
感染を広めないためです。
だとしたら、現場で取材する記者・リポーターは皆マスクをした方が良いのではないでしょうか?
「マスクは、人に新型コロナウイルスを “うつさない” ためにするもの」
これが1番の役割です。
現場でのインタビューで、たとえ話を聞く相手がマスクをしていなくても、取材者はマスクをしたほうが良いと思います。
こういう話をすると、
取材者だけがマスクをして、取材を受ける一般の方がマスクをしてない状況を見て、
「あまりにも不自然」「かわいそう」「皆マスクを買えないのに、報道陣は恵まれている」「感覚を疑う」
当然、こういう意見は出てくると思います。
しかし、今は緊急事態です。
東日本大震災を思い出してください。
あの時、報道陣は皆ヘルメットをかぶって取材をしていました。
しかし、被災者の皆さんでヘルメットしている人は1人もいませんでした。
私だけヘルメットをかぶりインタビュー(東日本大震災:東松島)
私は、現地でどうしてもそのことに耐えられず、
「避難所でヘルメットを脱がせてください」
と、上司に掛け合いました。
自分だけ安全な状態で被災者の皆さんにインタビューなんてしたくなかったからです。
しかし、答えは「否」。
熊本地震でも、若いアナウンサーから
「避難所でヘルメットを脱いで取材をしたい」と懇願されました。
しかし、許可できませんでした。
なぜでしょう?
理由の一つを、こう理解しています。
① 私たち報道陣は、本来被災地にいない、後から入った人間。
② その、いないはずの人間が不慮の事故によって被災地で怪我などしたら、どうなるか?
③ 被災者のための救急出動・治療行為を報道陣が受けることになる。
おわかりでしょうか?
報道陣は、被災地で余計な迷惑をかけては絶対にいけないのです。
そのために、避難所の中でも、ヘルメットをかぶるのです。
ですから、いくら視聴者の方が「不自然」「おかしい」と思っても、我々は被災地で、災害地で、原則ヘルメットを取ることはありません。
今、「報道陣のマスク」は、この国難において「震災時のヘルメット」と同じだと思っています。
本来、その場にいないはずの我々報道陣が、現地の人に、取材相手に、コロナをうつすことがあっては絶対にいけないのです。
一部の報道陣は既にマスク姿で取材活動を始めています。
全ての取材者・リポーターが、現地でマスクをしたほうがいいと私は考えます。
医師や看護師がマスク姿でテレビに出ているのを「ずるい」と思いますか?
報道陣のマスクも同じ感覚で見て頂ければ、と思います。
実は、もう1つ気になるのが、「スポーツニュース」です
時節柄、オリンピック・アスリートやプロ野球選手に単独インタビューする姿が放送されていますが、やはり、マスクをしていない記者やリポーター、アナウンサーがいます。
ハラハラしながら見ています。
取材を受けるアスリート自身が、マスクをするか、しないかは個人の自由です。
一番大切なのは「アスリートにコロナをうつさないこと」
だとしたら、聞き手の記者・リポーターは、マスクをしたほうがいい。
「10代から30代は、気づかないうちに人にコロナをうつしている」
そんな発表が感染症対策専門家会議から発表されました。
オリンピック・アスリートに話を聞くのは、まさに、20代から30代のアナウンサーだったりするんです。
「私は大丈夫」といった変な自信は捨てた方がいいでしょう。
絶対にスポーツ選手にも、コロナをうつしてはいけないのです。
報道陣のマスクは、優遇されているわけではありません。
絶対に必要だからする。
そう理解してくださるとうれしいです。
この瀬戸際の期間中、
1人でも多くの報道人が、現場でマスクをして働くことを期待したいと思います。
(追伸)国会議員は、TV出演者は、なぜマスクをしないのか?
と、いう疑問については、
以前のブログ【この“国難”に、病室から心配なこと】
を参照してください。