ある所に200の家族からなる村がありました。
ひとつひとつの家族は、いろんな特長を持っていました。
大家族もあれば、小家族もありました。
農業を中心にする家族、他の家族が生活に必要な道具を作る家族、他の家族が困った時に手伝う家族、
他の家族を招待して部屋を準備して料理を出して、のんびり過ごしてもらうようにしている家族もありました。
また、家族同士が行ったり来たりして、親しくしている家族もたくさんありました。
いくつかの家族がグループを作って、グループ内で交流したりもしていました。
時には、グループ間や家族間で、考え方の違いや土地の境界のことでもめることもありましたが
お互いの家族の知恵で、あまり大きな問題にならないようにしていました。
4年に1回、多くの家族が参加する運動会も開かれていました。
そんな中、ある家族が、隣の家族の土地を取るために、喧嘩を仕掛けました。
喧嘩を仕掛けられた家族も、黙っていません。他の家族にも助けを求めました。
他の家族の中には、喧嘩を仕掛けられた家族に、喧嘩の道具を送る家族もありました。
喧嘩を仕掛けた国とのやりとりをやめる家族も多く出ました。
喧嘩を仕掛けた家族と親しい家族には、批判は控える家族もあれば
どう対応するかで頭を悩ませている家族もありました。
喧嘩を仕掛けた家族の中にも、喧嘩に反対する人もいましたが、家族の長の
考えを変えることができない状況が続きました。
喧嘩に反対する人は、家を出て他の家に引っ越してしまう人も出てきていました。
早く喧嘩をやめてほしいと多くの家族は思っていました。
そこで、全部の家族が集まって、どうするかを話し合いました。
喧嘩をやめるように呼び掛けることを決めました。
それでも、直ぐに喧嘩は終わりませんでした。
喧嘩で亡くなる人も出ていました。
喧嘩を仕掛けた家族も、どうやって終わったらいいかが分からなくなってしまっていました。
そんな中、いくつかの家族が、喧嘩を仕掛けた家族の長に、そろそろやめたらどうかと話し合いの場を何回も設けました。
それでも、なかかな喧嘩をやめようとしませんでした。
喧嘩を仕掛けた家族内で、家族の長に、このままでは、誰も幸せにならないからとやめるように粘り強く説得しました。
その粘り強さによって、その家族の長も、喧嘩をやめることにしました。
一度、喧嘩を始めてしまうと、喧嘩の間、喧嘩をしている家族同士も大変ですし、喧嘩が終わってからも
家族の心の傷は残り、怪我、荒れてしまった家を復旧するのに、多くの時間が掛かりました。
喧嘩した家族同士だけでなく、他の家族も、二度とこんなことにならないようにと思いながらも
他の家族を本当に信頼できるようになるためにも、努力が必要で、時間も掛かりました。
どんなことがあっても、四季が繰り返されるように、この村は続いていきます。
お互いの家族の考えの違いや家族の事情を尊重しながら、喧嘩のない村を続けるには
時には、助け合いながら、励ましあいながら、喧嘩になりそうになったら誰かが仲裁するなど
大きな努力を続けていく必要があります。