こんにちは。
いーこんです。
今回は、退院した後にどんな様子だったか、というお話しです。
私の場合、中等症と言って肺炎の影まで進行したので、酸素吸入や点滴などの治療を受けました。
後に先生から「結構強めの治療もしたので」と伺いましたが、退院の判断は慎重だったように思います。
そのお陰なのか、後遺症外来に通う程の後遺症は有りません。
後遺症に苦しんでいらっしゃる方々には何のお役にも立ちませんので、申し訳ない気持ちです。
ただ、こんな症状があったという記録です。
(意外と逞しく生き残ったパキラ)
前回触れたように、自宅に戻ってからほぼ1ヶ月間、毎日寝てばかりいました。
食欲は少し戻っていたので、食べては横になり、気がつくと数時間眠っていて、また何か食べる。
そしてたまに食料を買いに出る。
そんな生活でしたが、少しずつ動ける時間が増えていった、という感じです。
そんな中で、まず起きたのは視覚の異常でした。
見ているモノのある点から右に、とてもカラフルな虹のような帯が拡がるのです。
その帯は、氷の結晶のようにキラキラと、ゆっくり右へ伸びて行きます。
スローモーションのようです。
それは、万華鏡や割れたガラスのようにキラキラと色んな色と光を反射して輝いています。
(私に絵の才能が有れば、お見せできたんですけどね…😞)
そしてそれは、ジーッと見て観察できるくらい長い時間、そこに有るんです。
ずーっと見ていたいくらい美しい帯なんですが、ふとどこかに視点を移すと消えました。
そしてまたしばらくすると、突然、虹が現れる。
そんなことが3〜4日有りましたが、入院中には見た事が無かったので、なぜ家で起きたのかが謎です。
(こちらも生き残り→復活した花々)
もう一つ、いわゆる「アリス症候群」と言う状態です。
私も初めて知ったんですが、物の大きさが正しく見えない症状の事です。
例えばキッチンに立つと、シンクやまな板が遠く感じます。
自分が前より大きくなったような、身長が15〜20cmくらい伸びてしまったような感じ。
或いは、自分の伸ばした手先が、とても遠く感じるんです。
それには周りの景色も関係しているようで、歪みと言うか、弱い魚眼レンズのようというか…
上手く表現できませんが、遠近感が強めの微妙に気持ち悪い世界なんです。
そのせいか、遠くを見るだけで疲れてしまいます。
遠くと言っても、6畳の部屋の向こうの壁ですよ。
つまり、携帯なら大丈夫だけどテレビはダメ。
それは一週間くらいで無くなりました。
これは無くなって助かりました。
その他では、頭痛です。
酷く痛くて動けないほどではないのですが、半日くらい痛みが続きます。
私の場合は、右のこめかみの上あたりに痛みが起きます。
今もまだ2日に一度くらいの頻度で起きますが、痛む時間は短くなって来たようです。
他には、皮膚に痛みが走ることがあります。
蚊に刺されたのかとハッと見ますが、蚊ではない。
それに、蚊よりかなり鋭い痛みで、針を刺された様な感じです。
時も場所も選ばず、不意にチクッとくるので疲れます。
これは今でもたまにありますね。
それから嗅覚異常は少し残っています。
例のハンドソープの匂い。
食器用洗剤にも同じ匂いがして悩まされています。
嫌な匂いって程では無くても、洗っている間とても臭いんですよ。
でもそれと反対に、もしかしたら匂いをキャッチする範囲が狭くなっているのかもしれないと感じる時もあります。
近づくと匂いがするけど、ちょっと離れるとわからなくなるので。
でもそれで困ったという事も無いので、気にしないようにしています。
その他には、ブレインフォグのような症状を感じます。
なんか、以前のようにサクサクと動けなくなっているんです。
考える速度もゆっくりだし、それを動きに繋げるのもスムーズに行かないような…
だから、最初は車の運転が怖かった。
運転はだんだん慣れて来ましたが、やはりどこか、自分に信頼が置けないというか…😨
実際、住み慣れた街なのに曲がる角を通り過ぎてしまって、その先で迷ってしまいました。
これは、ナビをいつも使うことでフォローしています。
以上、私の場合はこんな感じです。
こうして並べてみると、やはり脳の問題なのかな、と思いますね。
今残っている頭痛も匂いも肌の痛みも、脳の指令のバグのような気がします。
特に、頭の右で起きている頭痛と、右側に拡がる虹には関係が有ったのか、気になっています。
今後、コロナについても後遺症についても研究が進んで行くでしょうし、治療法も確立して行くことを願います。
私のこれらも今は直せないと思いますが、新しい自分として、うまく付き合って行くしかないですね。
また私は仕事を持っていないのでのんびり構えていられますが、仕事をしていたら耐えられなかったかもしれない、と思います。
皆さんはコロナに感染しないように、くれぐれもご注意くださいませ。
(隔離施設だったホテルの部屋)
なお、今回の私のコロナ感染で、大変多くの方々にお世話になりました。
保健所の方、隔離施設の方、病院でお世話してくださったお医者さんと看護師の皆さん。
自分の不注意でご迷惑をかけることになり、本当に申し訳なく思っています。
ここでお礼を言っても届かないとは思いますけれど、感謝の気持ちでいっぱいです。
特に、地域によっては自宅療養されている方が居るのだと思うと、とても心が苦しいです。
私でも、自宅療養だったらどうなっていたか分かりません。
どうか1日も早く、入院して適切な療養が受けられますように、願っています。
感謝と願いを込めて、終わります。
では、また。