こんにちは。

等身大の自分だからこそ面白く生きられる。

『小福の風』メッセンジャーの

みうらきょうじ　です。

前々回

人に尽くして見返りを求めず

という姿勢についてお話しましたが、

『見返りを求めなかったら報酬が得られない』

『そんなの理想だよ』

など非現実的な印象を持たれたかもしれません。

無理もありません。

世の中はGive and Takeの世界。

『滅私奉公』的なものには

違和感を持たれるでしょう。

損ばかりしたら、とんでもないという

拒絶反応が起きますね。

当然といえば当然なのですが、

実生活では

『人に尽くして見返りをもとめない』

人が意外と多いものです。

ではご質問します。

あなたは仕事のサポートを必要とするとき

次のＡさん、Bさん　

どちらに頼みますか？

Ａさん

「俺でないとダメ？

　他にいないの？

　見返りは？そう…。仕方ないな」

Bさん

「ОＫ。何でも言って！」と二つ返事。

選択する余地もないでしょう。

多分、『最初』から

Ｂさんに頼むはずです。

本質的には

フットワークが軽い、

『見返りを求めない人』って多い。

そんな方に

信頼感を持つということは

自然な反応なのです。

少なくとも観念的にはご自身も

そうありたい

と思っているのです。

ただ７０年以上前に起きた

『あの』戦時下の日本では

『見返りを求めないこと(滅私奉公)』

が強要されたので

見返りを求めないことに

拒絶感が起きるのかもしれません。

しかし、あの当時も　

『見返りを求めない』

在り方としては２種類の人間がいた。

見返りを求めないことを強要して生き延びた人

強要されたなかで主体的に自分の愛を捧げた人

１つ目は

見返りを求めないことを強要して生き延びた人

戦前の日本の政治家、軍人、世間が造った空氣がそうでした。

国民の生命が実に軽く扱われ、

国民とは国に命を捧げる存在であることを

疑いませんでした。

もっての外です。

愚かな指導者の下に

３００万人以上が尊い命を落としたのですから。

国民の命を守るべき国が

国民に命を捨てさせることを

基本軸にしていた『非情な国』。言語道断です。

しかし、当時は今からみれば

『滅私奉公』という非道なことが

スタンダードな価値観として

実践されていた。その結果、

皆反対せずに国を廃墟へと導きました。

２つ目は

強要されたなかで主体的に自分の愛を捧げた人

先の愚かな指導者層とは別次元です。

(この区分けはとても大事です。)

愚かなことと知りながら、

精神的苦悩を強いながらも真摯に

『国民・家族・恋人』を守ることに

受け身ではなく、主体的に

自分の存在価値をセットした

幾多の方々がいたという事実です。

『非情』な世界に『人間性』と『愛』を

紡ぎ出そうとする力。

上が無能、無策、無責任でも

我が命を有意なものにしようとする力とは、

『見返りを求めない愛』そのものです。

私達は、他利への貢献で

最後に自分を奮い立たせたご先祖がいたことに

心を馳せるべきでしょう。

この点を踏まえると、

愛ある『人に尽くして見返りを求めず』こそ

後世の我々が肝に銘ずる生き方なのではないか

と思わざるを得ません。

と言ってもシンプルなこと。

日頃から『隣人愛』を実践することです。

身近な人に愛を尽くすこと。

そうすれば

決して『隣人愛』に欠落した人

格好づけだけで、

非常時には逃げ出すような人を

見極めるセンスが身につくはずです。

何においても愛がなく、

自分の利益だけを求めるところに

『乱』はやってきます。

あなたが自ら持つ『力、財、知識』も

自分のキャリアアップのためだけでなく

他者へ寄与しようとすれば、

かなりの人へ幸福感をもたらすものと

みうらは思います。

それは『隣人愛』であり、

あなたとその周りは自然と

『安らぎ』に包まれます。

見返りのないと言ったけれど

ちゃんと得られる報酬があります。

『愛を尽くした喜び』です。

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

見返りを求めない愛って価値が無いですか？