報恩講のシーズンとなりました。

私も組内(部内)という、日頃お付き合いのある御寺院の報恩講に参りますし、また道浄寺の報恩講にもご出仕いただいています。

親鸞聖人の御命日の法要。盛大に厳かに勤めております。

 

勤行では、伽陀の発声、和讃の発声などが当てられることがあります。重大なお役目なので当然緊張します。

 

そこで、発声方法、そして着座の際の姿勢、呼吸について書きたいと思います。

 

着座は基本的には正座です。「背筋を伸ばして頭で天井を支える気持ちで座れ」と教わりました。これは意識すればできると思います。意識すればというのは普段座っている姿を鏡や録画、写真でチェックできればよいのですが、そういう機会は滅多にありません。時々家族にチェックしてもらうのもよいかもしれません。

 

問題は呼吸と発声です。

よく声明の先生から「下っ腹に力を入れて座れ」とか、「臍下丹田に力を入れよ」と言われました。

この言葉が曲者で、実際に力を入れすぎると呼吸しにくいのです。

 

よく腹式呼吸で、深呼吸とも言われます。これも実際には吸った空気は肺にしか入りません。そこでお腹を膨らませたり凹ませたりする深呼吸がいいと言われますが、どうでしょうか?運動なら分かりますが、儀式となるとやや違うような気がします。

腹を凹ませて息をはくと息が続かないような気がします。

 

胸式呼吸はダメと言われますが、重たい法要で白帯、石帯、袴などを着用していると、胸式呼吸も少しはしているのかもしれません。後ろから見ていると肩を上下させながら息継ぎしている方も多いです。

 

では、お前はどうしているのかということですが、私も確信はありません。現時点では、腹より腰を意識しています。腰に意識をやると、重心が臍下丹田というか、重心がグッと下がるような気がします。腹はなるべく力を抜くようなイメージでしょうか。そして息をはく時、腰が下がるイメージです。息を吸う時は意識せずに吸います。

 

発声もそのような気持ちで、腰から背骨に沿って出すようにしています。

 

この方法がよいのかどうか分かりません。ただ先生が嘘を教えるわけではないでしょうし、先生から教えられた下っ腹に力をいれる。臍下丹田に力を入れるということを自分の体で試しています。