今月の課題とか展覧会の作品とか~ | 深深層秘抄

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わが心にかなへる日々をあつめて、深き深き層にかくす集といへり

珍しく土日は時間があって
あちこち出掛けてましたが
はい、チャンとお稽古もしてましたよ。
 


左、久しぶりな半切に隷書の五律。
次回の錬成会の課題、半切に書いてみました。
字調べの段階で躓きましたよ…。
「纎」「淨」「花」「徑」「劍」「杯」「舟」などは
これだ!~って隷書体が見当たらず
別の字を調べて組み合わせて~とか
作品集の中の隷書作品を参考にしたり~とか
寄せ集めて統一性が無い作品になりました。
なるべく横揃え~ってのだけは及第?
でも、縦長になって和を乱す字もあり落第?
おっ!漢碑だ!って作品を書きたいけど
まだまだ書き込みが足らないね。

その隣の楷書は競書誌の臨書課題です。
顔真卿の多宝塔碑から32文字の出題で
12等分に折って書きました。
横画の終筆がポイントなのと
横画が細くて縦画が太いって特徴を出そうと
線を気にしすぎて文字が大きくなり
半切が真っ黒になりましたね。
真っ黒だと線の肥痩が見えてこない…。
ちょうど目線に当たる「道衆聞」がグラグラ。
貫通も留意しなくてはです。

そして右の聯落ち、年末の展覧会用で
勉強会と教室での添削を受けてきて
さらに自分でも添削して書き直したものです。
書いている時は懸命で気付かずにいて
吊るして見てから気付くことが多々。
文字の中心が変だったり
右上がりの線ばかりになってたり。
「高」 や「氣」は字の中心がズレてますし
「燈」は火偏と登のバランスが悪いし
「新月」の二つとも前傾が強すぎ
「鳴」の口偏は疎か
「臥」は偏と旁の高さが
「書」の横画が全て右上がりに
と、書き出したら止まらないので割愛。
今までの書き方ではダメ!!!
って錬成会などで指導されているのですが
生まれ変わるような手段、まだ見つけられず
このように難儀をしてる昨今です。
一つ一つ、自分で見つけて解決するまで
まだまだ、書の山の裾野を歩いてます。

頂きは見えていても、遠いな・・・。