厚生省のエリート官僚や怪しげな資金運用のスペッシャリストが、
払い込まれた年金を運用して、支給可能な年金基金に増額させることが、
「絶対に不可能」な理由。
① そもそも、年金制度が、巷で問題になること自体、自らその能力の限界を
自認していることに他ならない。
② エリート官僚や怪しげな資金運用のスペッシャリストが、本当に儲けられるのなら、
他人のためよりも、自分のために運用しているだろう。
自分のために運用しても、損するか、たいして儲からないから、他人のためにと称して、
他人の財産を運用して、手数料稼ぎをしているのだ。
このことは、従来の対面型営業スタイルの証券会社にも、いえる。
③ 20歳から60歳までの間に起こる様々な出来事には、不確定要素が多すぎる。
40年の間に、国内の金融不動産バブルは何回あったか? 不況は何回あったか。
石油危機は何回あったか? 為替レートの急変は何回あったか?
商慣行の変化はどれだけあったか? 金利ゼロ時代を予測できたか?
40年前に無くて今あるもの(電卓・パソコン・インターネット・車社会・大規模スーパー・
携帯、スマホ・等々)
これらの変化の波に乗り、常に、資金運用をプラスに持ってゆくことが可能なのか?
④ 資金運用して、儲かる人の数は、恐らく、
品質管理で用いられる手法の一つの、ヒストグラムのような値になるのではないかと推測する。極少数の人が大損して、大多数の人が、少しだけ儲けたり損をしたりして、ごく少数の人が、大儲けして、・・・・・・
大儲けした人は、寡黙になり、大多数の人は、儲けたり損をしたりしたときの話を吹聴し、
大損した人は、黙って市場から退散し、
誰が儲かろうが損しようが、証券会社は儲かって、更に、宣伝して顧客をあおりまくる。
エリート官僚や怪しげな資金運用のスペッシャリストが、少数の大儲けしたした人の中に含まれるという保証は、どこにもない。
⑤ 株式で大儲けした、是川銀蔵の言葉「人のゆく、裏に道あり、花の山」
大勢の人が通らないような道を歩む人でなければ、花の山には、たどり着けないのである。大勢の人と金が、大勢の人のために、大儲けとまではゆかなくても、確実に一定の利益をコンスタントに挙げることなど、不可能であろう。国債で運用すればよかった時代など遠い昔の話。少子高齢化を大合唱すれど、夏のカエルの鳴き声のように、うるさいだけで、何事もなく時間だけが過ぎてゆく。
要は、「年金をあてにするな」ということなのだ。
令和元年、6月4日の某新聞に、金融庁の金融審議会は、年金制度の限界を認め、
個人が、計画的な資産形成をするよう促す、という報告書をまとめた、とあった。
当ブログ主は、20台初めごろ、生まれて初めて、年金の掛け金を払いこめ、という通知を受け取った時に、この報告書にある通りのことを感じ取り、かつ、実践してきた。
この報告書では、次のようにも言っている。「少子高齢化による公的年金制度の限界を政府自ら認めたうえで、個人の投資等による資産形成で、年金の不足分を補え、」と。
この某新聞は、「ただし、元本割れのリスクもあるから、金融商品の慎重な選別が必要になる」と、読者のために、注釈をつけている。
しかし、残念なことに、それもまた、「無理な話」なのだ。
この某新聞は、読者のために、親切心で言っているのだろうが、
投資をする以上、儲かる人は、「大勢の人」ではなく、「少数の人」なのだ。
競馬と同じことなのだ。オッズが低いときに勝っても、比較的大勢の人が勝ったかもしれないが、リターンは少ない。オッズが高い時ならばリターンは多いが、勝った人は、少数にとどまる。
無理筋と知りつつ、金融庁の金融審議会は、「年金で不足する分は、投資で補え」と言っているのである。投資は自己責任であるから、損しても、金融庁の金融審議会に文句は言えないし、儲けた時には、「ほら、俺の言った通りだろう」と、金融庁の金融審議会は、胸を張れる。
かといって、金融庁の金融審議会を、無責任だと、避難する気も、さらさらない。
当ブログ主自身が、金融庁の金融審議会の報告書の通りのことを、40年以上も前から、
実践してきているからである。そして、幸運にも、少数の「儲かっているグループ」の中にいると思われるからである。
では、大多数の人が、十分な資産形成をすることが困難だとしたら、どうすればよいのか?
答えはない、と言わざるを得ない。
税方式にすれば、表面上は、数字上の体裁は繕えるが、それは、社会主義国家にほかならず、努力しない人間を大量に作り出し、人間の心を荒廃させてしまう。支那・朝鮮・旧ソビエト・等を見よ。努力して、新しい価値を創造させる自由・資本主義でなくては、唯物主義の負のスパイラルに陥ってしまう。旧社会主義国家が、自由・資本主義国家もどき国家になっても、
荒廃した国民の心に、真の自由・資本主義的価値観を植え付けるのには、かなりの長い年月を必要とすることだろう。日本は、そうなってはいけない。
税方式は、年金という名前の生活保護給付金方式と、同義語である。
次回は、「資産形成の仕方」について、書くことにしよう。
但し、あくまで、資産形成・成功組は、少数組でもある、という冷厳な真実を前提としている。