本著は、その名のとおり資本主義の必然的な終焉と限界について書かれています。




私は水野和夫さんのことをこの書籍を通して初めて知りましたが、この方はかなりの経済学者です。よく学者は時代の通説に縛られ、その時代最高とされる考え方を盲信し疑おうとしません。学者ほど権威に弱い生き物はないからです。

経済学者なら資本主義を、刑法学者なら罪刑法定主義を盲信するのです。私は、刑法が専門なのでよく分かりますが、一度として反罪刑法定主義の学者にあったことがありません。

資本主義は確かに優れた経済学の思想ですが、完璧であったり、最後にして最高の理論などというものは無く、さらに優れた思想が未来登場するのでは?、ということを改めて教えてくれます。




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