犯罪白書とは、法務省が毎年発行しているもので、各年代ごとに刑事政策上の課題となっている事柄を報告するもので、その年の犯罪情勢や犯罪者の更生等処遇について記載されている。

最も古い初代犯罪白書は昭和35年に発行され、題名は「―わが国における犯罪とその対策―」についてであった。

犯罪白書は、発行以来常に犯罪者更生による犯罪者数、犯罪発生件数の減少について訴えかけてきたが、罪刑法定主義の掲げる「罪刑均衡の原則」によって更生せずとも刑罰から解放されてしまう実情に阻まれ、初代から56年が経過した最新の平成27年度版でも相変わらず同じ内容に終始している。

犯罪者更生=(イコール)刑罰からの解放に考えをシフトすれば現状と比べて、どれほどの犯罪を減らし、未来の被害者を救うことができるか想像してみて欲しい。





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