犯罪者の更生率を上げる方法としては、まず犯罪組織と申しますか、その最たるものとして暴力団員が所属する組織を脱会することなくしては刑務所からの出所を認めないような制度を構築するべきである。

暴力団はよく任侠団体(弱気を助け、強気を挫く団体)と称する組織が多いが、これはあくまでもお題目だけで実態は単なる犯罪組織である。これは国民だけではなく、政府も認めるところであろう。


では、なぜ国は刑務所に収監されている暴力団員を暴力団からの脱会なくして出所を許すのか?

これは、甚だ疑問であるとしか言いようがない。

暴力団員を暴力団からの脱会なくして出所させることの帰結は、小学生の子供でも分かりえる。

それは、暴力団という名の犯罪組織に構成員を供給する行為であり、犯罪行為を助長させているのである。

暴力団員が犯罪を行う原因は、明らかに所属する組織にシノギと呼ばれる資金獲得活動から生まれる上納金を収めることにある。あるいは、暴力団員自身の生活を豊かにするためでもあるだろう。

ならば、このような暴力団員の活動の先に善良な一般市民の生活の安全、そして最悪の場合には生命の危機すらも待ち受けていると言うのなら、政府は暴力団員の組織からの脱会なくしては刑務所からの出所を許すべきではない。

この考えは、「更生の強制」を暴力団員に要求するものであり、出所後の追跡調査も行えば元暴力団員の更生率は格段の上昇を見せることになるだろう。







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